今年は例年よりもあまり多くのゲームを遊べなかったと思う。
忙しかったということもあるし、World of Warcraftに手を出してしまったというのもあるが、何らかによって進行中のゲームを中断せざるをえない状況になると、それを再開したり新たに他のゲームに取りかかったりするには随分とエネルギーを要するようである。ということが今更ながらに判明した。
さて、大方の予想通りだと思いますが…
Game of the Year
The Cat Lady
サイコホラーでありながら、「怖かった」「助かって良かった」といった生理的感情の域で終わらない、「生きる」ということを体現したAdventureである。このゲームが始まった時は、良くてSanitariumのような方向性、悪くて凡百なただのホラーなのだろうかと思っていたのだが、それらを易々と超えていき、全く予想していなかったところへ辿り着いてしまった。
Let’s Playとかを見ていると、エンディングで泣いてしまっている人が結構いるのだが(ホラーゲームなのにね)、話を訳して読むのではなく直に感じられるNative Speakerが心底羨ましい。
DVD, Desura, GOG.com, Steamと各Distributionで揃えてSoundtrack, Vocal Soundtrackに手を出した挙げ句(DVD版を買うとDesura, Steam, Soundtrackもついてくるのだが)、ゲーム中に出てくる時計の元になった時計(もちろん非公式)すら買ってしまうほどに嵌ってしまった。秒にあわせて尻尾を振るんですよ。
以下、プレイリスト。ジャンル分けするほどの量でもないと思う。
タイトルの右に * がついていたら、未クリア。クリアの概念が無いゲームもあったりしますが。
Ballpoint Universe *
外国人の作る強制スクロール型のSTGはどうしてこんなにつまらないのだろう?
Brutal Legend *
発売してすぐにXbox360でクリア済みだが、パッドでやるよりも快適。メタルは良い。アクションはちょっと惜しい。RTSはいらない感じ。
Cart Life *
大分デフォルメされたゲームデザインなのだが、現代アメリカの問題を風刺したような生々しさを感じられる。
Dear Esther
Adventureなのかそもそもゲームなのかという不思議なゲームなのだが、今年の個人的なAdventure Gameブームはここから始まったのでAdventure Gameなのだろう。
Divinity: Dragon Commander *
Turn-Based StrategyとRTSとDragon Actionとギャルゲー組み合わせたら面白いんじゃね?という実にお馬鹿なゲームなのだが、よくまとめて形になったよなあ。伸び代はまだまだあると思う。
Downfall
非常に荒々しく尖っている。
余談であるが、このゲームの白い方のヒロインは開発者Remigiusz Michalskiの奥さんである。選択によってはとんでもない目に遭うのだが、よく許可したよなあ。あるいは内緒にしているのだろうか。
さらに余談であるが、その奥さんがThe Cat LadyのChapter 3の詩”River”を書いている。
Dreamfall: The Longest Journey
序盤の鈍さにやきもきしつつも、なんだかんだで中盤盛り上がってきてどうなるのかな?と、気になってきたところで盛大にぶち壊していってしまった。大変遺憾である。
Eschalon Book 2
前作経験が無いとかなり難しい部類だと思うのだが、いわゆるやり込める要素は増している。
FTL: Faster Than Light
着目点は非常に面白いのだが、前半が重要すぎて後半に挽回不可能なのが厳しすぎると思う。もう少しなんとかすればさらに良くなるポテンシャルはあるはず。
Gemini Rue *
まだなんとも言えない段階。
Hotline Miami *
目が疲れすぎる。
Kingdoms of Amalur: Reckoning *
ビジュアルのコンセプトはリアルスティックではないcartoon風味が入った、つまるところのWorld of Warcraftのような感じなのだが、World of Warcraftに勝っているところは、通信による命中判定の適当さが無いとかその程度である。
Mark of the Ninja *
良くできているのだが、日本語訳が酷い。
そんな中でも、Assassinate時のswipe操作は全体的なゲームデザインコンセプトに則していないような感じがして、いらないんじゃないかと思う。
Max Payne 3 *
カットシーンの尺も頻度も多すぎる。RPG好きの私が何を、と思うかもしれないが、カットシーンで語られる話の内容が中身の無いどうでもよいことだから苦痛に感じるのである。しかもただのカットシーンではなく、終始Post Processによる特殊効果がゴッテゴテに盛られているので下品である。
Bullet Timeを発動して一網打尽にするところだろうという深刻な局面を、下品なカットシーンでノコノコと入り込んで取り返しのつかない状況に”させられた”ところで萎えて止めてしまった。
Minecraft
去年もやっていて、素晴らしいゲームだとは思うのだが、ゲーム内で知りうることの出来る手段が一切無いのが相変わらずどうかと思う。現実に即しているようで実はそうではなく、直感性に欠いているわけだが、それを外部情報に頼らずに一から十まで全部ゲーム内で試行錯誤するのは馬鹿らしく感じられる。
Neverwinter
有料ベータのままサービス終了するのかと思っていたのだが、まだ続いているようなのが驚きである。
Resonance
STM, LTMという独自のシステムを持て余している感はあるが、ストーリー、パズル共に良くできている。
Rocksmith 2014
個人的に相変わらず残念な収録曲だが、Iron Maidenが収録されて、さらにDLCでも出たことに賛辞を送りたい。
前作の問題点もほぼ改善されているのだが、その分ノートの種類が増えすぎて一見して分かりにくい形状が増えたのが残念。
Shadowrun Returns *
雰囲気たっぷりでCharacter Createも卓上を元に凝っているのだが、その他がシンプルすぎる故、自分がそのキャンペーンのシナリオに介入しているという感覚が希薄である。
The Sims 3 *
新しい拡張の島マップで始めると重すぎて定期的にカクカクしてまともに遊べていない。何年前のゲームなんだか。
Sim City (2013)
Socialというか、ユーザの都市が影響を与えあうという根幹は良いと思うのだが、それを実現するためか、単なる技術不足か、犠牲にしたものが多すぎる。おまけに、肝心のSocial機能の一部は高負荷過ぎて発売当初はオフにされていた。今はどうなのかは知らない。
Super Street Fighter IV Arcade Edition *
Trialsが使えない。目押しすべきタイミングで適切な指示が無いので、微妙にタイミングをずらしながら闇雲にひたすら目押しポイントを探らなくてはならない。そんな試行に労力を割きたくないわけで、そこから先の感覚をつかんで目押しを使ってコンボを繰り出すところに労力を割きたいのである。Trials限定で目押しできるフレームの間、キャラが光るとかやればいいのに。
They Bleed Pixels *
肉男系のあれ。ステレオタイプ過ぎる意見だが、いかにも外国人の好きそうなアクションのゲームデザインで食傷。原点となったゲームは何だろう…キャッスルバニア?ロックマンX?
Thirty Flights of Loving
おっさんが攻殻機動隊のイシカワに見えて困る。
展開が奇抜すぎてついて行けないよ…前作のGravity Boneの方が好きかなあ。
Tiny and Big: Grandpa’s Leftovers *
あれこれ自在に切断できるという試みは評価したいのだが、とにかく物理エンジンの挙動に頼っているので、そのさじ加減一つで予期しない出来事が起こりがち。最たるものは、謎の判定でうまく物体を積み重ねられなくて進めないとか、潰されていないように見えるのに微妙な破片で謎の圧死とか。
To the Moon
外見とは裏腹に気味の悪い話なのだが、それを意図したのか意図していないのかで評価が大きく変わる。
The Walking Dead
世間で絶賛されているほど面白かったかというと大分微妙なところなのだが、ドラマファンであるならばより楽しめるのだろう。多分。
X Rebirth *
これはまだAlpha buildで、本当にこの方向性に進んで面白くなるのかどうか、と判断しなくてはならない段階だろう。
X3:TCとX3:APである種の方向性を極めていると思うのだが、そうなると方向性が違えど相応のものが求められるわけで。どこぞの無名Indie Developerが出したとかなら、分からなくはないのだが。
X3: Albion Prelude *
X Rebirthの現実逃避でやり始めたのだが、こっちの方が綺麗で面白いじゃないか。plotはX3:TCよりも適当な感があるが、よりダイナミックなUniverseになっている。
X3: Terran Conflict
気がついたら100時間経っていたが、ようやく初心者じゃなくなってきたかな、というくらいスケールが大きい。ただし中身が濃いわけではない。何をするにしても自分次第である。
World of Warcraft
MMO全般に言えることだが、良き仲間に出会えるかどうかが楽しめるかどうかだろう。