Rocksmith Master Mode and DLC

年末年始あたりに最大のRank 11: Rocksmithになってもなおチマチマとプレイ中。

マスターモードが解禁された曲も結構増えてきた。
マスターモードは、その曲の全てのフレーズのレベルを最大にする。なおかつ、その状態で10万点を超える。で、解禁されるのだが、このモードは早い話が完全なブラインドモードで譜面や得点が一切見えなくなるだけである。
見えないだけで判定と採点は行われているようだが(得点2倍らしい)、いくらミスしても大丈夫ではある。

最悪なのが、ライブのアンコールでこいつがかなりの頻度で出てくること。
初めて見たときは、曲だけ始まって画面が観客席のままなのでバグかと思った。
好きでもなく対して思い入れもない数回弾いただけの曲なんざ覚えているわけもなく、観客は終始冷めっぱなし、公開処刑っぷりに勘弁してくれという気分になってくる。
当然得点は表示されないものの殆どとれていないので、ダブルアンコールは発生しない。ダブルアンコールが発生しないとアンロックされないシークレットなtoneや曲があるのがまた厄介である。私の場合はマスターモードがアンコールで頻出する前に多分全て解禁済みだが、うかつに曲を絞ってやりこんでマスターモードを解禁してしまうと、後々シークレットの解禁が面倒なことになるかもしれない。

偶にパワーコード3つくらいをずっと弾いているだけのような退屈な曲はなんとなくは覚えているので、ずっと適当にパワーコードを弾いていると時々当たっているらしくポツポツと盛り上がりはする。もちろんソロも従来通り厳密にコピーして弾かなくてはならないので、無理ゲーである。
こうしてある程度の得点をとれているとダブルアンコールは発生するようだが、正直このマスターモードは糞過ぎてアンコール時に出ないようにしたいくらいだ。幸いにもアンコールに入ってからイベントを中断しても、そのイベントはアンコール無しに終了したことになるのが救いではある。

マスターモードは、従来通りに譜面を出して判定は一切行わない、とかにするべきだろう。そして最高レベルに到達していても簡略化されているフレーズを原曲そのままにすると。
ブラインドにしたいのならば、プレイヤーが任意に選択しない限りそうならないようにするべきだ。強制は害悪でしかない。

DLC Review

Holiday Song Pack

無料。
3曲ともインストな上に、ピンからキリまで難易度が住み分けが出来ている。ピロピロと速弾きが出来るくらいの人にとっては物足りない難易度だが、そうでない人には丁度良く、指の運動になると思う。
ジングルベルが鳴るようなあからさまな曲ではないが、ホリデーを意識したようなフレーズも偶にあったりするので、その時節以外で弾いてると浮いた感じがするのがネックか。

Judas Priest Song Pack

Painkillerだけ飛び抜けて難しい。Rocksmithの中でも最高峰の難易度なんじゃないだろうか。
あとの2曲は簡単なので、ファンではなく弾きごたえのある曲が欲しい場合は、Painkillerだけでいいと思う。

Queen Song Pack

随所にBrian Mayの個性というか癖が溢れ出ていて弾きにくい。インプロなんて本人もわざわざ完コピしないだろ。
事前に分かっちゃいたが、Bohemian Rhapsodyの実際に弾く場所は曲の半分くらいなので、相当に暇である。一緒に歌おう。

Bring Me to Life – Evanescence

曲が結構気に入ったので買ったものの、ギターに限って言えば単調で簡単。
2, 3のフレーズを繰り返して特に盛り上がりもないまま終わる。

The Final Countdown – Europe

ソロ以外は簡単。
例の有名なフレーズはどう聴いてもギターも弾いているようには聞こえないのだが、イントロはギターも一緒に弾くようになっている。

Smoke on the Water –  Deep Purple

これもソロ以外は簡単。だがMachine Headに収録されているバージョンとは異なるのが駄目駄目。
ソロはMachine Head版よりも速弾きする箇所が激減しているので難易度は低くなっているはずなのだが、例えばD,F,G,D,F,G…というフレーズを3弦:7F,2弦:6F,2弦:8F…ではなく3弦:7F,3弦:10F,2弦:8F…といったRichie Blackmoreはこういう弦の使い方しないだろうというノートの配置なので弾きにくい。無視してやりやすいように弾ければいいのだが、とっさには難しいのだ。
収録されているバージョンが違うのは契約上の都合があったのかもしれないが、例の有名なリフで3,4弦の開放を使うあたりからしても(本当は2,3弦:5Fを使う)、Rocksmith staffは分かってないよ(キリッ

Rocksmith

Xbox360版。ギター歴2,3年?5年くらいブランクあり。今はRank 9 (max 11)のエリートだが、これは下手でも時間をかければ上がるのであてにはならないなあ。

Pros

  • 実際のギターとベースで遊べる。
  • 認識精度は良い。
    ゲーム中の判定は結構緩く、コードなんかは完璧ではなくとも許容してくれるので現実的。それ以外では時々妙に厳しい箇所もあるが許容範囲。
  • 同一音ならば別の弦で鳴らした音でもOK。
  • 遅延も気にならないレベル。
  • 全体的にそれほど難しくないので初心者やブランク持ちのリハビリに最適。
  • プレイヤーの腕前に応じてフレーズ毎に難易度が徐々に上下していく。
  • 値段の割に音色が結構良くできている。アンプ・キャビネット・エフェクター3カ所9個と結構細かいカスタマイズもでき、実際のギタリストをモチーフしたプリセットは使っているギターによっては割と似た感じの音色になる。ただし、曲を演奏している最中はその曲用のプリセット。

Cons

  • 個人的に収録曲の大半が好みではない。
    好みの問題ではあるが、それ以外の要因としてボーカルメロディとギターコードがあっていない不快な曲や、単純にお粗末な曲もある。そういう曲はやっていてひたすら苦痛である。
  • 画面を見ながら弾くので指板を見る余裕が殆ど無い。
    大抵の実際の演奏というのはもっと指板を見ながら弾くので感覚が違う。正確にフレットを押さえることがより難しくなり、頻繁に手の位置が大きく移動するようなフレーズの難易度がより高くなる。
  • アルペジオやインプロや手癖まできっちり真似して弾かなくてはいけない。
  • アルペジオはコードのような表示にならず、ノートが単音で飛んでくるので弾けたもんじゃない。
    一応指紋マークがコードの形になっているのでそちらを見てコード進行をひたすら覚えれば弾けるのだが、それだとノートを見ることが出来ないのでどのみち弾きにくい。コード表示しろよ。
  • 難易度易しめなので私くらいの技量でも殆ど弾けてしまう。
    難しいのは先述の三つくらい。ずっとこのゲームを続けていても、ある程度までしか上手くならないと思う。
  • 奥から手前にノートが移動してくるシステムなので、コードが密集していると次のノートが見えない。
  • スライドしながらトレモロなどの合わせ技が表現できない。サスティンの符号はあるのだが、アルペジオなどで前の音をいつまで伸ばし続けるのかが不明。そもそもビブラートがない。チョーキング(ベント)もどれくらいのピッチをどれくらいの時間をかけて上げ下げするのか分かりにくい。
    など、色々と演奏表現をデザインに落とし込めていない問題がある。
  • 頻出するリフなどのパートは簡単にランクが上昇するのだが、一度しか無いソロなどはなかなかランクが上がらない。にも関わらず曲の一部分だけを繰り返してその部分だけのランクをあげることが出来ない。最初から通しで弾き続けるしかない。
    例えばSmoke on the Waterみたいなソロ以外は簡単な曲でも、1回のソロのために目つぶっていても弾けるパートを何度も何度もひたすら弾き続けなくてはならない。
  • 低いランクの時にそれ用の運指を考えて弾いていて、ランクが上昇したら全く別の運指が必要になっていて全然弾けなかったり。事前に難しいランクのフレーズを見ることができて対策を事前に立てておければよいのだが、そういった予習が出来ない。そのせいでランクの境を行ったり来たり。
  • 練習モードが使い物にならない。
    練習したい範囲を指定出来るわけではない上に、押すのが難しいB7の練習をしたいのに練習モードに出てくるコードは簡単なAとか、ソロを練習したいのに練習モードは簡単なリフしかないとか。
    (追記訂正)これはSONGから個別に曲を選べばフレーズを指定することができる。任意のフレーズのランクも上げられる。
    また、通常のプレイよりも判定が厳しく、弾くタイミングがちょっとでもずれるとするとガツっと停止してその音を弾き直すことになる。そこそこの勢いで通して弾かなければならない速弾きなんかは一連のフレーズまで巻き戻ってくれないので、実用的ではない。
  • 何度か目標のスコアに到達出来ないと目標のスコアを下げるかどうか訪ねてくるのだが、時々スコアを現状維持するボタンが効かなくなる場合がある。
  • 上下に弦を移動した方が弾きやすい場合でも、単一弦をひたすら使ったりと弦の使い方が偶におかしい場合がある。譜面を作った人の癖なんだろうか。
    Smoke on the Waterのリフも4,5弦の開放を使うパターンなので、実際の演奏を見ていないのかなという気がする。
  • ライブ中のドロップDの再チューニングが面倒くさい。
    曲目によっては1曲ごとにD→E→D→E→D→Eとチューニングさせられたりして酷いことに。曲順並びかえて1回だけにしろよと。
  • Xbox360の通知が5,6弦と被ってプレイの邪魔になる。
  • 中規模のステージだと処理落ちが酷い。観客の数が増えすぎるからである。大規模なステージになると簡易モデルが使われるのか酷い処理落ちは発生しにくい。
    しかもスパイク状のガクッガクッとした処理落ちなのでプレイに支障が出る。PC版だと問題無いんだろうなあ。
  • 登場するギターがGibsonとその子会社のみ。
    ClaptonとかBlackmore (DLC)とかの曲もあるんだからさあ、せめてFenderも承諾とろうよ。

Conclusion

  • Metalsmithを出せ(US除く)。