XCOM: Enemy Unknown part.4

クリアスコア。良いのか悪いのかさっぱり分からん。

XComGame-Score.jpg

アルファベットでのランクや100点満点中何点といったスコアが取りうる幅を明示するか、オンラインのランキングによる相対的な順位が分からないと、今回のプレイが良かったのか悪かったのか判断が出来ないだろう。右端の「世界」というのは、オンラインランキングをやりたかった名残なのだろうか。機能しているようには見えない。
スコア計算部分を作った人だけが、算出されたスコアの良し悪しを知っている状態であるが、それでは単なるそいつのオナニーだろう。
ということで相対的な位置を知る手段として、スコアを示してみるのでご覧の方は比較してみてください。

戦闘や内政での最適に近い戦術・戦略が普通にプレイしていても容易に分かってしまうのは、あらゆるところが簡略化された弊害だろうか。簡略化そのものは原作の煩雑で面倒な部分が楽になっているケースもあるので一概に悪いとは言えないのだが。
また、技術的にかなり多くの問題を抱えているので、これを目の当たりにする度に萎える。
終盤になってくるとこれらの要因によって飽きてしまう。ImpossibleやIronmanでやってみようという気は、当初はあったのだが今はあまり…という感じで。

XCOM: Enemy Unknown part.3

船内。隊員は右上方向に4人。

XComGame-Horde1.jpg

屋上。まだ左の影にMutonが2匹いる。隊員は右上方向にSniperとSupport。

XComGame-Horde2.jpg

数が多すぎる。上の敵を発見したら連鎖的に全部アクティブになりやがった。たったの6人じゃ殲滅が追いつかん。
全力で下がったとしても死傷者を避けられん。というか下がった場合、誰か一人がEtherealに洗脳されて酷い結末になるのが目に見えている。

船内の左上寄りの一番体力の多いmech、今作で新規追加されたSectopodがチート過ぎる。
馬鹿高いHP、2回攻撃、Cluster Bomb(AoE)、Passive Overwatch(自動応射)、Resistance to Critical(-60%)、Disabling Shot Immunity、PSI Immunityときたもんだ。
Etherealもかなりのチート性能だが、ルールを無視したかのようなSectopodは酷い。CivilizationでもCPU専用の規格外の文明なんてないでしょ?どうしてそういうことをするのかね。

Etherealを倒して洗脳を解くと、洗脳されていた隊員は再び操作できるのだが、このときコマンド選択を一旦キャンセルすると、そのターンはなぜか行動終了してしまうバグがある。勝利は出来たのだが、このバグの所為で屋上で洗脳されたSupportが死亡してしまった。

 

以前書いた糞天井や不便なカメラもそうだが、このゲームは普通にプレイしただけでもglitchやbugがかなり目に付く。
Geoscapeで研究指定のムービー後にメニューの表示がおかしくなるのは茶飯事。
味方を蘇生した後に他の隊員の移動ができなくなる(tab,shiftで選択するとそうなるようで、何度かクリックしたりして切り替えると復帰できる?)。
警告後のThin manの増援ではなく、視界内なのにfog of warの中だと勘違いしたのかおもむろに何も無いところから敵がカットシーンを挟まずに沸く。
カットシーンでポニーテールの女性隊員が出る場合、カットが切り替わるとポニーテールが伸びて大暴れ。普通は切り替わるときにリセットするものなのだが…このゲームに乳揺れが無くてよかったね。化け物が出来上がっていたぞ。

XComGame-BlindSquadder.jpg

この馬鹿隊員は真横にいるEtherealが見えておらず、奥のEliteしかターゲットとして選べない。

なんだかDungeons & Dragons: Tacticsのglitchやbugの多さを思い出した。
一度もテストプレイしていないか、問題を認識していてもそれを直す能力が無いのだろう。

XCOM: Enemy Unknown part.2

げぇっ! Cyberdisc!

XComGame-Cyberdisc.jpg

手抜きだったような円盤物体から、妙に格好良くなってるんですけれど。
障害物無視して飛んできてプラズマライフル並みのダメージを与える射撃をしてくるし、お供のDroneが回復しやがる。おまけにこちらがグレネードの効果範囲内に二人以上固まっていると、確実にグレネードを投げてくる。
相変わらずグレネードは投げられたら回避のしようが無いのがきつい。以前のようにグレネードを食らったらほぼ確実に即死というわけではないのだが、確実に5点の消耗させられる。さらに食らってパニックになって操作不能に陥った後、次のターンでカバーにしていた自動車が爆発してそのまま死んだり。
強敵になっているが、自爆時の爆発範囲が見た目よりも随分と小さい(または無い)のは救いか。

Mutonなんかも的確にグレネードを投げてきて、Sectoid Commanderなんかはグレネードを持ってはいるものの洗脳中心で投げてこない。種族ごとに個性分けされているともいうのだが、Sectoid Commanderはよほどのことがない限り洗脳をやろうとしてくるので、もうちょっとその時の状況に適した行動はあってもよかったかも。

宇宙船内に突入したら屋上にいたMuton 3体が入り口3箇所に分かれて降りてきて包囲してくるなど、おっと思わせる動きをするときもある(突入前に掃討しておけという話なのだが、船内のSectoid Commanderがすでにアクティブな状態で、先にこちらを始末しないと洗脳されて不味いのだ)。孤立して負傷したりすると一旦引いたりして理に適った行動をとることもあるが、何考えているのかよく分からん動きも時々見られる。
こちらが目視をするまで活動しないような固定位置に配置された敵と、あからさまなスクリプト沸きがあるのは残念。特に背後から沸かれると、何のために後方の安全を確保したのかと萎える。これは他のゲームでも常々言っていることだが。

 

今風に演出をしてくれるアクションカメラは、はじめのうちはいいのだが段々粗が見えてきて出来の悪さが嫌になってくる。
動きにずれていて変なところを映していたり、見切れていてダメージを与えたのかどうか分からなかったり、カメラ演出中に次の敵の行動が行われていて何しているのか見えなかったり(偶に撃たれて食らっていたりするし)、妙にスローモーションになってなかなか終わらなかったりする。
一通り見たらオフにしてしまおう。

通常のカメラも酷くて、天井の低い宇宙船内では特に糞過ぎる。隊員を切り替えるたびに天井が再表示されて、まともに見えなくなる。この邪魔な天井を消すには下の階層を表示すればいいのだが、そうすると移動のためのセル指定が下の階層を中心としたものとなり、移動が非常に困難になる。
テストプレイしてなんとも思わなかったのか疑問だ。うまく回避できない問題なのだとしたら(それはエンジニアの技術不足か、特許絡みだろう)、常に天井を表示しないという苦肉の策のオプションを設けるべきだろう。

XComGame-RooftopsSucks.jpg

 

それから日本語訳は誤字と誤訳まみれの酷い出来なので、特にシステムに関わるものは英語でチェックすることをお勧めする。
日本語として成り立っていない文も結構ある…
折角なのでと日本語でやっていたが、2周目以降は英語だろう。日本語の所為かどうかはわからないが、セーブデータの並び順が時系列にソートされておらず、滅茶苦茶な順序だし。

XCOM: Enemy Unknown part.1

demoでは難易度に不安を覚えていたのでClassicで開始。
2ヶ月目にして恐らく最初の基地を襲撃して潰したところまで。
なにやらもうChrysalidが出てきて怖いのだが…

新兵は一発耐えられれば良い方ですね。
一度に連れて行ける隊員が少なくなった分、能力がどうしようもない新兵をちょっと突っ込んで様子見して来いと気軽に特攻させられないのは、シビアさを残していて良い調整だと思う。

隊員の成長に兵科とPerkが取り入れられたことでより愛着が沸くのはいいのだが、装備に関しては簡略化されすぎていてかえって不便。
内部的に分類されたカテゴリ別に一つずつアイテムをもっていけるのだが(Perk次第では増えたり)、ベストや手榴弾、治療キットなどが全て同一カテゴリにある所為で非常に不便な思いをする。なんで使えないピストルを置いて手榴弾を持っていけないの?と、開発側の都合を押し付けられる形になる。

 

XComGame-InconvenienceShot.jpg

戦闘は楽しいのだが、細かいところで惜しい。
Overwatch(監視)で確実に応射待機できるのはいいのだが、相手の応射待機なども画面上に表示されるので膠着状態に陥りやすい。スナイパーで相手の射程外から狙ったり、膠着する前に相手の視界外に出ておく必要がある。
さらに応射は、最初に見つけた敵を命中率など構わずに撃つので、数人一斉に応射してしまって(おまけに全員外す)、あとは無防備なんてことがあるのが辛い。Jagged Allianceのようにinterruptから任意のコントロールを得られなくとも、応射発動時に撃つかどうかYes/Noで決められたら良かったのに。

任意の場所に射撃できなくなったのも痛い。
自動車はダメージの蓄積で爆発するのだが、明らかに敵が自動車の影にいることが分かっていても、敵が見えていない限りこれを狙って引き起こすことは出来ない。障害物を撃って破壊して射線の確保することも故意には出来ないのが歯がゆい。

 

XComGame-WorthlessPath.jpg

あと、移動のパスは調整できず自動でしか決定できないのだが、そっちは敵の射線に出そうだから通りたくねえよという状況がしばしば。例えば上の画像の場合、上の方向に敵がいることは音ですでに分かっているのだが、ちょっと下がって備えようとしたら、こんな役立たずのパスに。左下から回り込めよ。
細かく分割して移動できるAP制にしろと言うつもりは無いが、way pointを指定してそこを経由するようなつくりにすればいいのに。

XCOM: Enemy Unknown demo

結論から言うと、相当に簡略化されているがなんだかんだで楽しめそうな予感はするゲームである。

基地内のStrategyパートは簡略化の最たるところだろう。
資金内でできることは何でもやってよいというのではなく、あれやこれを専門の博士や部下が2,3個提示してきて選択するのみ。
時間を進めてUFO襲来というわけでもなく、提示されるミッションに赴くのみ。
あくまでdemoなので製品版ではこうではない可能性は多分にあるのだが、基地内の見た目の良さに反した幅の狭い行動しか取れず、肩透かしを食らう感じだ。
今の時代にX-COMの投げ出されっぷりをそのまま持ってきても、ライトユーザーが「何していいのかわかんねーよ」と声を上げるに違い無いので難しいところではある。製品版では徐々に旧来のようにプレイヤーに委ねる裁量が増えて欲しいものである。

キーバインドはまさにコンソールベタ移植といった感じで酷い。おまけにオプションからはカスタマイズもできない。
Enterで攻撃指定、アローキーでマップ移動、Q,Eで視点回転、Tabで隊員の選択、Vで高さ変更と使う側のことを全く考えていない。マウスで大体のことは事足りるのだが、誤ったポインティングやクリックを防いだり、ショートカットとして素早く操作したりするためにもキーバインドは重要なのに。

(追記)説明されないが、代替キーとしてSpaceとかにも割り当てられているらしい。

Tacticalパートでは、移動と攻撃はAP制でもなく、2回移動か1回移動+攻撃 or Skillになった。フルアクションを要するSkillもあったりして、なんだかD&D 3Eのようである。TOEEをやっている感触に近い。項目を選択したりするのはそれよりも大分劣るが。
パイプを伝って上に登ったり、飛び降りたり、窓から飛び込んで侵入したりと以前は出来なかったことを今風にやってのけてくれる。ドアを開けるだけで突入はしないようにすることが出来るようになったのは有り難い。

戦闘における攻撃の命中率は完全に表示されるパーセント依存のようで、遮蔽物で完全に隠れているように見えてもお構いなしに命中する可能性はある。壁抜きしているようにも見えるが、地上から屋上に向かって撃って、壁と屋上の床を二重に挟んだような射線からでも命中してしまう。
もちろん遮蔽物に攻撃を当て続けているとそれは壊れるのだが、以前のように弾の1発1発に対して遮蔽チェックは行われていない。

最後に個人的に残念なのは、輸送機で着陸してから部隊の展開までがカットシーンで済まされてしまうところだろうか。
X-COMシリーズでおなじみの(以降のUFOシリーズは知らないが)、輸送機から一歩足を踏み出した途端に撃ち抜かれる恐怖というのが無いのである。スモークを炊いて360度周囲の状況をチェックしながら、素早く散開するような緊張に欠けるのである。

XComGame-Landing.jpg

こんな風に格好つけてノコノコと出て行ってたら、速攻で全滅ですよ。