The Elder Scrolls 3: Morrowind #8 Main Menu Shortcut

Main Menu Shortcut

メインメニューの項目をそれぞれの頭文字のキーと、エスケープキーでゲーム終了できるようにするmod。

発端は、特にmod作っていると頻繁にゲームを起動して頻繁に各種メニュー項目にアクセスして終了するんだけれど、それが面倒だったからである。
mod開発に限った話ではないけれど、マウスでカーソル動かしてクリックするという操作は何度も何度も繰り返したくないのである。

このmodはMorrowindで最初に作ったmodではなくて、少し慣れた時期のMay Modathon 2023が始まる直前に着手して、一晩くらいでさっさと作った。
一番大変だったのは、ショートカット機能そのものよりも、メニュー項目の一つのMod Configメニューウインドウがエスケープキーで閉じれてしまうことだった(ショートカットが仕込まれている)。Mod Configメニューをエスケープキーで閉じると、同時にこのmodが動いてゲームを終了したがるので、そうならないようにする仕込みが必要だった。

また、これに限らず全てのmod開発において、スクリーンショットの撮影や編集、英語でのドキュメントの作成といったリリースに向けた作業が結構大変である。そういう部分はそういうのが好きな人にやって欲しいと思うが、全て個人作業である。

比較的に簡単に作れて、見栄えがいいわけでもない小さいmodだと思うんだけれど、使ってみると思惑通り便利だと思う。特にmodder向けだと思う。

The Elder Scrolls 3: Morrowind #7 May Modathon 2023

Morrowindをしばらくプレイしていて感じるのは、21年前のゲームなのにModコミュニティが未だに活発だということだ。

TESシリーズのNexusを見比べていて(あくまで個人的に)感じるのは、Skyrim = アダルト、Oblivion = Skyrim に移行しきって落ち着いている、Morrowind = 今だに新しいModがよく出ている、なんならOblivion よりも多い、という印象だ。Oblivion とは異なり、Morrowind には移行されない事情や魅力があるらしい、というのがNexusだけでもなんとなく分かる。Discordにも参加しているが、大人数で非常に活発である。

Modを探していると、目につくのは Modathon という文字やバナーだ。最初はNexusにそういうシステムでもあるのかと思って気にも留めていなかったが、どうにも Mod コンペイベントを行うコミュニティ文化が形成されていて、それに参加するためのタグとなっているようだ。Modathon はMorrowind Modコミュニティ特有の造語で馴染みが無いが、日本でも一定の知名度があるハッカソン(Hackathon)と同じようなものだ。
大昔Morrowindをプレイしたときはそんなものは無かった気がするんだけれど、どうやらModathon の歴史を見てみると2015年から始まったようなので、それは知らなくて当然だった。このコンペがMorrowind のModコミュニティを今なお活発にしている要因の一つであるだろう。

Morrowind May Modathon Month 2023 – Celebrating 21 Years of Morrowind! May 1st through June 2nd

さて、その Modathon は毎年Morrowind の発売された5月1日から一か月間行われる。つい先日、今年の開催がアナウンスされて、もうじきその日がやってくる。例年通りであれば21年前のゲームとは思えないほどのModが一ヶ月の間にリリースされると思われるので、Nexusを覗いてみるのはいかがだろうか。

ちなみに、プレイしている時期といいタイミングだったので私もModder として参加する予定です。また、Modathon とは関係ないけれど、Morrowind のエンジン機能を超えたModding を可能にする、Morrowind Script Extender (MWSE) にちょっとだけcontribute したよ。

The Elder Scrolls 3: Morrowind #6 in 2023

この前The Cat Ladyをリプレイしたときに、結構覚えていないところが多くて新鮮味があって、さらにそれより前のプレイしたMorrowindならもっと覚えていないんじゃないかとモチベーションが再燃している。

過去にも何度か、思い出したようにMorrowindをリプレイしたくなるんだけれど、このゲームはvanillaでプレイするのは今も当時もバグで困難だし、modで色々手を加えようにも、その敷居は結構高くてなかなか大変なのである。及び腰になってしまう。

Morrowindのmod構築の方法は、検索すると日本語のページでも結構出てくるんだけれど、日本語のページは軒並み更新が停止していて古い情報になっているため、真似してはいけないが(真似しようとしてもツールのインターフェイスが変わりすぎているのだが)、かつては大体次のような感じだった。

  • Data filesにmod突っ込む
    • アーカイブ対応したmodは稀なので、同じ構造の場所にそれぞれのmodを上書きしていく必要がある。ファイルが競合する場合、適用したい順序に的確に上書きする必要がある。
  • プラグインのロード順序は、なんとファイルの日付順なので、ちまちまとWrye Mashなどで手入力で書き換えて調整する。
  • 汚れたmodを掃除する。
    • Construction Setの出来が良くないのか、不要な部分の変更が入ってたり、キーが重複したり、バグを発生させる要因となる変更が不用意に入り込んで”汚れた”状態になりやすい。
  • Leveled Listという、プレイヤーのレベル依存となる共通の変更箇所を弄るmodは競合が避けられないので、マージしたプラグインを作成する。
  • マスターデータと同期したり更新したり、なぜそれが必要なのか訳の分からない作法が必要なことが多々ある。

当時からさらに時間が経過したこともあって、この面倒な手順が改善されているに違いないだろう(結論は変わっていないところもあれば、改善されてるところもあった)。
一方で、ディスプレイやCPUなどハードウェアの変化にも対応する必要が増えている。
modコミュニティの様相も大きく変わって、複数あったMorrowindの大手modコミュニティサイトは全て潰れてしまい、多様なゲームに対応するようになったNexusか、わずかに残存している個人サイトのみになってしまった。多くの古いmodは本人か誰かがNexusに移行していない限り、ダウンロードすることが困難になっている。また、情報サイトの多くはリンクが古く、辿ることが出来なくなってしまっている。

非常に長い前置きになったが、Morrowindを現代でプレイするには鮮度のよい最近のmod事情を調べる必要があるのだ。前述のとおり日本語ページは全てがoutdatedなので英語で。もはやMorrowindは英語が読めないとプレイするのが難しいと思う。
そして調べたところ、多くのドキュメントは、お気に入りのmodやツールを列挙することが多く、既に詳しい人を対象にしているので、そうでない人には取捨選択することが難しいという印象を受けた。
その中で、丁度2023年に改訂が行われている最中のページに辿り着いた。

Morrowind Installation and Modding Guide (via Life in Ink and Pixels)

2023年にMorrowindを初めて遊ぶ人を対象に、順序立った解説になっているため、今から遊ぶには何をすればよいかの取り掛かりとしては非常に分かりやすいと思った。まだ改訂途中だが、現時点で改訂済みのpart.6までで最低限ゲームを始められる状態に出来る。
ガイドにもoptinalとして書いてあるが、Mod Organizer 2は非常に使いやすかった。かつて大変だったmodの管理とファイルの上書き問題が解決できるようになっている(NMMやVortexは無理)。日付の設定もMO2やWrye Mashともに、ドラッグ&ドロップで勝手にやってくれるようになっている。

そこから先は、自分の使いたいmodやツールを探して入れていけばよいのだが、それらの選定は過去よりもさらに難しくなっている。
今もメンテナンスが継続されていたり、昔の定番から新しい定番にとってかわったものもあったり、別の人がフォークして改善していたり、パッチが累積された決定版やパッチ断片が散らばったものがあったりなかったり。年月が経ったことでmodやツールの歴史を紐解く必要がでてきたことで、どれを使うべきなのか判断することが難しくなっている。それはそれでmodの楽しいところだけれど。

また、上記のガイドでは、汚れていないことが確かでインストールが容易なreplacerを主に扱っているが、それ以外のmodになってくると今でもなお掃除やマージは避けられないので、それについて知る必要がでてくる。
ある程度、最近のmod事情に慣れてくると、次のガイドが役に立った。必須ではないツールややることも割と列挙されていて、初めて読むと混乱するが、鮮度は比較的よい。

Guide for installing mods (Kurpulio via The Nexus Forums)

このガイドのうち、NexusのMloxのバージョンが古いことに気が付いたが(最新はgithubにある)、試した感じだとMloxも最近の事情に追従できていない感じだったので、これに頼る必要性は薄いだろう。

Burnhouse Lane #2 Endings

Burnhouse Laneは、隠されていない実績の一つにGolden Endingがあり、マルチエンディングの存在が示唆されている。もちろん、過去作にもそれらは存在しており、プレイした人にとってはお馴染みだろう。
それらエンディングの条件について。

今作では、Golden Endingの条件は多岐に渡り、単一スロットのセーブポイント制になったこともあるため、意識しないでそれに辿り着くとことは困難になっていると思われる。Downfall (2016)もそれが難しいのだけれど、The Cat LadyとLorelaiは初見でも不可能ではないだろう。

なるべくプレイ経験を損なわないように本当に核心的なことは省略して記述しているが、以降ネタバレあり。

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Burnhouse Lane #1 First Playthrough Impressions

Devil Came Through Here Trilogy というか、名作 The Cat Lady (以降 TCL)とそのシリーズ(Downfall, Lorelai)の、Harvester Gamesの新作 Burnhouse Lane。

タイトルメニューからすぐにアクセスできる Extras には謝辞や色々書いているんだけれど、Burnhouse Lane は当初 The Cat Lady 2 として開発されていたことが記載されている。実際にプレイしてみるとTCLを彷彿とさせるエッセンスが至る所にあって、むしろどうして2としてタイトルしなかったのかを知りたくなる。

以降、軽微なネタバレを含む。

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