Mass Effect 3 part.6


金曜からMass Effect 3: DatapadのMail(使ったことないが使おうと思った矢先に)とGaraxy at Warに接続できない。ほら言わんこっちゃない。forumでも火が付いている程度にユーザの報告が行われているし、Twitter等の媒体を通じてEAまたはBioWareの耳に届いているとは思うが、緊急出勤して復旧させるとかは無く、少なくとも週末一杯は復旧しなさそうである。
Datapadに限らずマルチプレイの要素は、将来的にずっとこうなる可能性があるのである。

無情にもGalaxy at Warを管理しているサーバー自体は正常稼働していて、Readinessはガンガン下がっていっているので、シングルプレイに影響を与える前にクリアしてしまうことにする。
彼らはこの下がりまくるReadinessを上げるのが、どれだけ面倒臭いことなのか分かっているのか?

以下、盛大なネタバレ(spoiler)が含まれるため、クリアしていない人は見ないように。

 

何かよく分からんが、ボスのような東洋人が遠くで何もしてこないで側転しているだけで、そいつを撃ちまくって蜂の巣にしてやったと思ったら(火力が十分にあると行動パターンの都合上、攻めてこられないらしい)、次のカットシーンでは何故かボロ負けとか、ゲームでやっては駄目なことの典型じゃないですか。
さらに話の都合で開発者に生かされている東洋人がメールでも煽ってくるとか、プレイヤーの怒りを買うのにぬかりない。
何考えてるんだ?
どうしてもプレイヤーの介入できないカットシーンで負けたことにしたかったのならば、戦闘前に既に追い込まれていて、退避を余儀なくされるような状況にしてから戦闘に移すべきだろう。戦闘後に形勢が変わったのでは遅すぎる。

しかし、3の武器アップグレードシステムは、貧乏性には厳しい。
Weapon Modsは買ったものの、特に気に入った武器があったわけでもなく、他に良い武器が手に入るかもということで、結局最後の直前までアップグレード無しで来てしまった。結果的にSpectre用の武器を買わなければ(滅茶苦茶強いというわけではない)、金は割と余るのでちょっとでも気になったら遠慮せずにアップグレードしてよかった感じである
強いて言うならば、3点バーストでリコイル控えめで重量も軽いアサルトライフルの使い勝手が良かった気がする。

 

Priority: Earth

なんだかCall of Dutyみたい。
いつUSA!USA!な展開になるのかヒヤヒヤしていたが、そんなことはなく。

どうでもいいが、Hardcoreかそれ以上の難易度だとBansheeが強すぎる。
Bruteがあっさり倒せるほどにWarp AmmoとModでArmor対策されたライフルで撃ちまくっても堅すぎるだろう。おまけに一瞬で接近されるし、接触すると即死攻撃を食らうし。2体くらいまでなら手に負えるが、3,4体出てきてさらに他の雑魚も絡んできてとなると大変だ。

それからセーブ出来るシーンが少なすぎる。Mission通して2,3ポイントしかセーブ出来る状態が無い。
交戦中はセーブできないのは周知だが、そうでない箇所や非武装で安全な箇所でもセーブは出来ない。そこを過ぎるとまた交戦でセーブは出来ないのである。交戦と交戦の合間で、かろうじてセーブが出来る場合があるのみである。
最後だからそんなに簡単にはキャラを変えたり選択を変えたりして、パターンを見せないよって?大きなお世話だよ。
死んだ時用にオートセーブはされるので、欲しい地点になったらそれをコピーしておくこと。PC以外のプラットフォームの人は大変だろうな。

 

エンディング。Deus Ex Machina。
どんだけ酷いものを見ることになるのか戦々恐々としていたが、えらくまともじゃないか。
Extended Cutの賜物?

ここに至るまでのシステム的な”フラグの積み重ね”がエンディングに影響しないとしても、「どれでもいいから、直前でセーブしてあとで見直せばいいや」とは思わせずに、それまでのゲームプレイによるプレイヤー自身の”経験の積み重ね”によって、「自分はこうしたい」と思わせるように作られていれば、それで問題ないと思う。

ReaperやCrcibleについて明かされ、落としどころも悪くないため、唐突に3択渡されてどうしたものかという印象は無い。何故Crcibleが3択を持つようになったかという説明がちょっと薄い気もするが、気の遠くなるようなCycleを経ているのだろう。
より超越的な関係であるため、QuarianとGethのように上手くいかないのもやむを得ないだろう。

あの状況で選びきれないと言うことはなく、こうしたいと思うことは出来たし、その結末も許容できるものであった。そして、Baldur’s Gateを最後までクリアした時のようなEpicなゲームを終えたという達成感と心地よい余韻はあった。同時にEpicなムービーを見終えたという気持ちもあるが。
シリーズを振り返ってみて、ここまで偉大さを魅せることの出来るゲームは早々無いだろう。

 

Extended Cutで追加された部分は恐らく、各所でもの凄く細かく比較されているのだろうけれど、4つのエンディングを見終えて、Extended Cut前のエンディングも見てみた。
明らかにこれはおかしいという矛盾には手が加えられているが、それ以外は説明不足を補うための追加のようだ。矛盾やご都合的な部分は既にこれまでのゲーム中に何度もあったわけで、何もエンディングに限った話ではないでしょう。だからといって大目に見ろというつもりはないが。

Mass Relay

Mass Relayを破壊したら、そのときに放出されるエネルギーで周囲の広範囲に及ぶ惑星が消し飛ばされる。2のArrivalではそれを実行するし、3のCodexにもいくつか記載されていたと思う。
旧い方では、派手にぶっ壊れているような爆発が生じているが、これが矛盾しているというわけである。
新しい方では、控えめに中央のリングが飛ぶ程度に抑えられている。さらに、赤の終わり方なら割と派手に損傷しているカットがあるが、なんとかなる範囲なのだろうか。 

Normandy

Normandyは爆発から逃れるように全速力で飛んでいっているのだが、当初は何故かはよく分からないままだったようだ。ここは、Admiral Hackettが退避指示を出して艦隊を退避させるシーンが追加されている。
さらに旧い方だと、何故か爆発の影響を受けて破損し、不時着時にはボロボロになっている。
新しい方では爆発に飲み込まれる前にカットされ、不時着時も割と綺麗なままで航海不能ではないようになっている。

ちなみに、この時出てくる面子は好感度の高い順に二人(緑だと一人)のようなのだが、Taliがすぐに出てくるのは自明であったが、何故か二人目は数えるほどしか使っていないJavikだった。連れ回したときの好感度上昇よりも、会話で得られる上昇度の方が高いのかね。 

Henchmen

Henchmenは全員降りて交戦していたはずだが、旧い方ではいつの間にやらNormandyに乗り込んでいたことになっていた。
新しい方では、Beamに突入する前のシーンでShepardが負傷する前に、吹き飛んだMako?に潰されそうになってHenchmenが負傷。Normandyを呼んで回収、別れの言葉を告げるというシーンが入った。Shepardが連れて行かなかったHenchmenも、同様にNormandyに回収されたと思われるような想像はつく。
しかしながら、あの猛攻の中でNormandyが全く撃たれずにいるので、妙なことになってしまっていると思う。
というかあの突撃時のMakoは砲撃もせずに役立たずだし、歩兵を押し潰す役にしかなっていないのは何なのだろう。1で不評だった自虐ネタか?

Slides and Normandy’s Aftermath

一目に分かるところだろう。銀河における今後が一枚絵のスライドによって示される。
これまでの選択に対してのスライドの内容に変化はでるようなので、”フラグの積み重ね”に対しても、少なからず意味が出るようになったのだろうか。
エンディングは最後の部分も含めて全体を通じて、視聴者(≠プレイヤー)のご想像にお任せしますという幕引きだと思うのだが、この追加部分ではナレーションは長期的な未来やビジョンを語るものの、アート部分からは割と近い予測の付く範囲の未来を示したものであるため、想像の余地が減ってしまっているようにも思える。

その後にはHenchmen全員が船内で…というシーンがある。何だかReaperやCrcibleなどをあてはめることが出来るHalo 3を彷彿とさせる。
そして再び飛び立つNormandy。

Additional Conversation(追記)

ReaperやCrcible、選択によって起こりうること、などが結構補足してくれるようになったみたい。唐突な印象を減らすためだろうか。

Additional Dialogue

3行ほどのクリアおめでとう引き続き楽しんでね、というようなダイアログメッセージの他にも文章が追加されている。
丁寧に言葉を選んだ、ファンに対しての謝罪のようにも受け取れるだろうか。

Additional Ending

当時の加熱っぷりは幸か不幸か体験していないので知らないが、あの3択は嫌だからガキ撃たせろよというインモラルな意見も結構出たのだと思うが、それに対する答えというか何というか。
これがお望みの行動に対する答えですよ、というささやかな抵抗?そりゃそうなるわな。
この終わりの後でも、ダイアログメッセージには変化がなく、Reaperの脅威を退け~~というような内容があるため滑稽である(Stargazerに変化はあるが)。

Effective Military Strength

EMS = Total War Assets * Galaxy at Wars Readiness Rating

完全なエンディングを見るためには、当初のEMSは4000または5000必要だったらしい(選択によって変わる)。シングルプレイだけで得られるWar Assetsの最大値は恐らく7500程度と、シングルプレイだけのReadiness(50%)では到達しようがない。
これの必要最大上限値は引き下げられ、3100になったようだ。この値は、1,2とそれなりに良い結末の引き継ぎ、最初から最後まできっちりとMissionをこなせば、Readinessが50%でも問題無さそうである。また、引き継いでいなくともギリギリ足りそうな値になっていそうである。
だが、シングルプレイだけでは余裕があまり無いため、気分で選択して何かを失ったとしても後で挽回するのはやや難しく、自分の意思とは別に、ある程度は損得を重視する必要があるのだろう。

個人的にはEMSが高い時に、赤の終わり方で出てくる短いカットは蛇足な気がしないでもないが、完全な機械生命体ではないから?

 

MassEffect3-AdditionalScene.jpg

もうちょっと何とかして欲しかったところ。

Credits

何故か2回選ばないとスキップできないCredits。
まあ、そんなこと言わずにちょっと見ていってくれや、ということなのか?

Illusive Man, Anderson and Citadel

Illusive ManはどうやってCitadelに辿り着いたのか。Andersonはいつの間に先に?そもそもIllusive ManとAndersonとの茶番は必要だったのか。
Illusive ManはCerberus襲撃を予見してCitadelに移動していたと考えたとして、以前に答えつつもはぐらかしてきていた本当の目的は何なのか、本当に彼の意思によるものなのか。これらをはっきりさせるために何処かに入れておく必要はあったのだと思う。
Illusive Manを説得した場合、Sarenと重ねてくるのはニクい。

むしろCerberus襲撃時にCitadelが大移動しているにも関わらず、それに誰も気がついておらず、事後報告になっているのがおかしいのだが。Cerberus本部内で通信妨害されていた可能性はあるが、途中まではAdmiral Hackettと連絡をとってやりとりしていたぞ。

(追記)Artbookによると、Illusive Manはラスボスにする予定だったようだ。そう、Sarenのように変異して。Cerberus本部で太々しく座って待ち構えていてもよかったものだが、そうでないのはそのボツの名残だろうか。

Reaper

Reaperはどうやって来たのだろうか。
FTLで来たとCodexにはわざわざ書いているが、Relayはあくまでショートカットのためだったのだろうか。Relayを使うのと使わないので数年の誤差ならば、Relayなんてどうでもいいんじゃね?
銀河は広く、行き先の分からないRelayや未発見のRelayもまだ多数あるようなので、ShepardやCouncilなどが把握しきれていない場所からRelayを使ってきたともとれるのだが。では1での出来事とは一体なんだったのか…となるので、もう少し具体的にして欲しかった。見落としているだけならいいが。

そして、何故Citadelを直ぐさま占拠しに行かなかったのだろうか。これまた1の出来事とは一体なんだったのか…
前向きに想像すると、Illusive ManあたりがCitadelの別の用途に気付いており、早々に占拠されてしまったのではキーパーソンとなるShepardが活動することも近づくこともままならなくなると判断。Reaperに後回しにするように根回ししていた…とかだろうか。

 

MassEffect3-Avenge.jpg

色が違うだけ?Extended Cut以前のエンディングを意地悪に比較すると、そう見えるのも分かる。
手を抜いて色と細部しか変えなかったのは問題でもっと金をかけるべきではあるだろうが、そこは本質的な違いではないだろう。比較するだけナンセンスだ。
そもそも1,2のエンディングもマルチエンドだが、殆ど違いは無かったし3もあれの延長線上だと思うのだが。

結局の所、前評判が高く期待されすぎていたのと、それに応えるようにして発売までに偉い人が、有りもしないことを語りすぎたのが原因だったのだろうか。
エンディングを担当したライター自身が、そう言っていたのなら自業自得であるが、プロデューサーやそれ以上の偉い人などになってくると、実際の開発には殆ど携わっていなかったりするわけで。シリーズを経て既に大風呂敷を広げていて、それ以上に大きく見せようとするのはどうかと思うが、それをあまり真に受けるのもどうかとね。

こう言ったところでMass Effect 3自身がより良くなるわけではないが、昔のゲームには山ほど投げっぱなしの適当なエンディングがあったし、今でもこれよりも酷いものはかなりあるはずである。
ここ数年のRPGで特に酷いと思ったのはDivinity 2だろうか。あれをMass Effect 3で例えるならば、実はCrcibleはReaperを倒す兵器ではありませんでした。最初から最後まで全部仕組まれた罠でした。銀河滅亡。
Mass Effect 3のエンディングなんて可愛いもんでしょ?

エンディングよりも、Mass Effect 3全体を通して大なり小なり色々な要素で疑問視したい箇所の方がいくらでもある。
いくつかはこの場でも吠えていたが、その大半は目を瞑ってきているのである。プレイしていてしばしばMass Effect: The Movieなんて言葉が頭をよぎったくらい。

「誰に向けて売りたかったのですか?誰のためのゲームなのですか?」

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