Dragon Age 2 part.1


この規模のゲームにしては通常ではあり得ないような短い期間と限られた予算によって作られたことが発売時期からも容易に分かるし、ゲームの随所からもそれが見て取れるので、しょっぱいというよりもむしろよく頑張ってるなと感心してしまう。

なにやら全体的に直線的な景観が目立つが、これにより頂点でディティールを表現することを回避して手間を減らしているのだろう。さらに壁を高くして遠景をあまり見せないようにしていたり、assetsの再利用(いわゆる使い回し)を徹底していたりとなんだか涙ぐましい。そしてまたこのレベルかよとうんざりもしてくる。

一応大作の続編にあたるので、ユーザ立場からはもっと相応にリッチにはして欲しいものだが…3はどうなる?親がEAだからあまり期待はできないかな。

DragonAge2-Kirkwall.jpg

 

シティアドベンチャーと言うとまた少し違う気がするが、Kirkwallの街とその郊外を行ったり来たりして話を進めていくので、こぢんまりとした印象を受ける。
Act.1の段階ではメインクエストに相当する部分も、その大半はいわゆるサイドクエストに相当するもので散漫としている。というか、金持ってこい→沢山のサイドクエストという流れになにやらBG2のデジャヴを感じるのだが。
まだActをまたいでの枠物語として味わうべき部分を体感していないので、これからKirkwallという街に愛着を持ちHawkeの活躍に深く引き込まれていくのか、やっぱり盛り上がらないし小さいよという印象になるのかは不明だ。

戦闘は大してストラテジックでもタクティカルでもない退屈なネトゲーのようなOriginsよりも、アクション寄りでカジュアルな方向に洗練された感じで好感は持てる。
Dragon Ageの戦闘は押し合い判定が小さい為ただでさえ団子状態になりがちだが(機会攻撃が無い所為でもあるが、これはある方が珍しいような)、なおさら位置取りによる戦術が無意味なものになってしまうので個人的には嫌いな”地形を問わない増援”によって、そこら中から敵が沸きまくるのは、最早開き直ったのかと。時々屋根から飛び降りてきてまで沸くのは、むしろ芸の細かさに感心してしまうし、そこまでやられると戦闘が終わっても気が抜けないという緊張感の維持にも役立っているのかもと思ってしまう。やりすぎると冗長でだるいだけだが。
Cross-Class Combos(以後、CCCとしたいがCloud Controlの略と紛らわしい)を、もう少し意識して使えるようになるとまた印象が変わってきそうな感じだが、ストラテジックでもタクティカルでもないDragon Ageシリーズの戦闘の中では、このシステムが活きてくるのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です