あれから10年…
初っぱなから何から何まで前作The Longest Journeyをやっていることを前提としているので、The Longest Journeyをやっていない人がやると、何だかよく分からずにつまらないものになるのではないかと思う。
プレイする側もThe Longest Journeyの続編であることを期待してプレイしているはずだが、あいにくDreamfallの立ち上がりは遅い。どうでもよさそうな話からじわじわと関わり始めていくので、非常にかったるい。過去のボーイフレンドなんてどうでもいいじゃないか、そんなことよりもAprilだろ…というね。
あまりアドベンチャーゲームに造詣が深いわけではないのだが、これまでに面白かったアドベンチャーというのは、いきなり自殺を図ったり、いきなり異世界に飛ばされたり、いきなり交通事故で意識不明の重体になったりしていた。プレイヤーを惹きつける劇的なイントロは欠かせないのではないかと思う。
とにかくDreamfallでは、一見どうでもよさそうな(よくはないのだが)最初の数時間を乗り越えて、「あれ、もしかしてこの場所は前作の…」ということになってくると、ようやくエンジンがかかってくる。
とりあえず気になるのが、キャラクターの表情が非常に乏しい。
主役級のキャラでも、ほぼ無表情で目と口だけ動かして喋っているのが不気味だ。その辺のNPCとなると口しか動かない。2006年のゲームなので、表情豊かなHalf-Life 2だとかVampire: The Masquerade – Bloodlinesなんかはとっくに出ていたわけだから、もうちょっと頑張って欲しいところである。