The End of Insanity

It’s over.

Sanitariumおわり。

思ったよりもドロドロとせず謎めいたままというわけでもなく、すっきりと良い終わり方をして狂った感じが薄まった印象だが、まあ救いようのない終わりよりかは良かったのかな。

Chapter 1, 2あたりが一番良い感じに強烈な印象で、後は変な世界でも段々と慣れてしまうのがちょっとね。
Chapterが変わるときに、度々主人公が主人公とは完全な別人となって(あくまで主人公の意識下で)操作する。これがあまりに唐突で主人公の状況からかけ離れていて、主人公と関係が無かったりしてどうなのよと思ったりもするのだが、似たようなシチュエーションでのマンネリ化を防ぐための対策だったのかなと思ったり。
まあ一応、関係なさそうに見えても大なり小なり繋がってはくるのだが、若干こじつけ気味。

こうして様々な人格や状況に置かれる中で、本当の自分と本当の自分のいる世界はどうなっているのか曖昧で分からぬまま、少しずつ悲しい古い過去から事故直前までの過去までを思い出してきて、自我を取り戻していくことで主人公とプレイヤーがシンクロしていく様は良かった。

動きが鈍かったり角に引っかかったりと操作性は余り良くないのだが、こいつは事故って怪我して不自由だからで済まされる…のかなあ?そういう余裕を持ってやりたい。

Sanitarium

異様な雰囲気だとか狂っとる感じが一目見て分かり、気になってしょうがなかったのでGOGの先週の週末セール時に購入。こういう純粋なアドベンチャーゲームは殆どやらないんだけれども、それでも惹きつけられるほど強烈な印象。
同時にセールしていたOut of This WorldことOuter WorldことAnother World 15th Anniversary Editionはもちろん購入。これはもう何度もクリアしているんだけれどね。

頻繁に落ちていたが、win95互換モードにするとまともになった。

始めてみたところ、やっぱりこのゲーム狂ってる。イントロのムービーを見てると主人公は交通事故で車ごと崖から転落。
事故後にどうなったかはよく分からないが、目覚めた先は頭のいっちゃってる人が収容されたタワーから始まる。主人公は顔を包帯でぐるぐる巻きにされているが、そこはどう考えても現実では無さそう。事故後に自分がどうなったのか分からないし、記憶喪失になっている。何人か会話できるが、どれもまともな会話になっていない。
最初なので簡単な謎を解くと、次のレベルへ。

真実を探せと外に出たのは良いが、そこは身体が奇形になっている子供達しかいない廃れたタウン。そんな子供達と話しているうちに、大人の女性が子供の名前を呼ぶ記憶を思い出し、名前を思い出す。本当に自分の名前なのかどうかは分からないのだが。
そうこうして調べているうちに大人がいない理由と、大人がいないのにも関わらず彼らがMotherと呼ぶ者の存在というのが段々と判明してくる。

解決したらまた別の場所に飛ばされるのだが、次の場所は精神科病院。当初の事故後はここに収容されたらしい。話を聞いていると最初のタワーは幻想だと思っていたのだが、現実だったのかもと思えてくる。でも、この病院もやっぱり現実味が薄い気がして、何が現実なのか分からなくなってくる。

貧相な文章力で伝わりにくいが、現実と狂気が曖昧になってくるアドベンチャーです。