The Elder Scrolls 5: Skyrim part.1

Nordといえば、Morrowindでそこかしこにパンイチで立っていた印象が強いのだが、今回はガチムチイケメン揃いで汚名返上中。
少し進めた感触だと、Fallout 3の舞台設定を変更しただけのように感じる。グラフィックやキャラクターのアニメーション、出来ることなどがね。出来が悪いのかどうかというと、そんなことはないのだが。
今までのTESのナンバリングタイトルはその時代において、プレイヤーの度肝を抜くようなことをやろうとしていた(うまくいっていたかどうかは別として)、志の高いゲームだったと思っているが、そうではなくなったように思う。

基本的にOblivionからさらに家ゲー化が進んでいるのだが、harvestとcraftingはやたらと充実していて良い。おいしそうな食べ物をcookingまで出来るようになっているのに、咀嚼する描写が一切無いのは酷である。デフォルトでhungry, thirsty, sleepyの要素も欲しかったなあ。

舞台上仕方がないにせよ山脈に囲まれまくっていて狭い印象がある。ハイトマップで凹凸させただけのような印象は無くなって、Gothicのような地形になったのは良いが。実際Oblivionよりもさらに狭くなっているようだが、品質に反比例して狭くなっていくのは、やはりコスト的に厳しいのか。

TESV-DoF.jpg

しかしながら、被写界深度の使い方がうまくて、目から鱗。いわゆる「ボケ」を再現しようとして躍起になっているのではなく、吹雪いてるときの遠景に適用したりして、うまく空気の淀みを表現できている。被写界深度はこういう使い方の方がゲームには向いているんじゃないか。開発が意図したフォーカスと、プレイヤーがフォーカスを合わせたい場所は違うんだし。

見せつけるように特定人物間での会話が始まったり、会話後に第三者が割って入って演出が入ったりと、以前よりもスクリプト制御が凝ったことになっているが、まあうまくいってると思える。この手の進行はスキップできないので、リプレイ時はしんどそうだが。

 

UIはTGSの試遊で懸念していた通りの糞。スティック操作が前提とされている。お手本にされたとされているiPhoneのUIはタッチで操作されるのでマウスの操作と近いはずなのだが、どうしてこうなった。
選択したつもりがされていなかったとかでレスポンスが悪いのは論外として、クリックしたい場所にスムーズに移動出来ない。会話中の選択肢なんかは中央の印の位置の選択肢が常に選択されているべきなのだが、WASDで選択していても前に選んだ選択肢の状況によっては、以下のように中央以外が選択状態になっているケースもあり、ストレスの要因になっていると思う。

TESV-DamnedUI.jpg

Favoritesも手間が多くてイマイチ。パッドでのキー不足を考慮したモノだろうか。このシステムは、マクロ的な連続した動作や複数装備のアサインといった、普段のショートカットキーでは出来ない複雑なことをやる方が適していると思う。
ショートカットキーの設定はFavorite指定しておいて、Favoritesパネルを開いて、割り当てたい数字キーを押すという、後付けっぽいなんとも手間のかかるやり方で。
あと、視点変更のFキーを他に割り当てるとFavorites設定のキーもそれになるのだが、画面上の表示はFのままという不具合あり。
思えばTESシリーズにまともなUIは一度たりとも無かった気がするが、強いて言うならばMorrowindが一番マシだったのだろうか。

魔法が武器扱いになったことで使用がより面倒に。手が塞がっているならともかく、シールド装備時は左手開いてるじゃないか。両手武器時も片手は開けられそうなものだが。呪文の詠唱に素早い手振りが必要な設定では無さそうなのに。
ブロックもシールド以外を左手に持っていると出来ないので、なんだか練り込み不足っぽいですよ。

RPGにおける戦闘はPCのskillや装備が重視されて、プレイヤーの戦術と戦略と技術がある程度介在する余地があれば良いのでこんなもんだろうと思うが(これが逆転するようならばそれはアクションゲームだろう)、どうにも攻撃を当てた手応えが薄い。Arx FtalisやらDark Messiah Might and MagicやらCondemnedくらい頑張ってくれていれば言うことなしだが、その辺の手応えはOblivionと大差ない。
Morrowindの方が空振り、ヒット、ブロックのSEが大袈裟だった分、分かりやすかったとさえ思えるかなあ。

その他、色々気がついたこと

  • 英語はネイティブなNordの訛りは結構強いが、文章自体は平易。
  • BGS_Logo.bikを適当にリネームしておくと起動時のロゴを飛ばせる
  • 裸になったときのNPCのリアクションが復活した。
  • MorrowindのExteriorの曲が入ってる。
  • 建築様式はBloodmoonに出てきたのと似ている。当たり前か。過去に作った設定を忘れていないようで嬉しい。
  • Alchemyの材料は試食(SE的に食べていると思うのだが)しないと効果が分からない。ゲテモノも一度は口にするべし。
  • Sprint最中に人にぶつかると怒られる。
  • チェストはカテゴリごとにフィルタリングもソートも出来なくなったので収納が面倒臭い。
  • 自室の本棚にアイテムを仕舞うと自動で並べてくれるらしいが、本の数が少ないと全然うまくいかない。
  • Followerは瀕死になると膝ついて動かなくなるが、その間に攻撃受けると死ぬ?

The Elder Scrolls 3: Morrowind part.5

Bloodmoonクリア。
Werewolfになれるチャンスはあったのだが、夜間を過ごすのが面倒臭そうだなあということで、結局治療ルートに。というか、Vampirismすら効かないNerevarineでもLycanthropyには罹るのね…どちらかというとDeadricな呪いのような類だからなんだろうか。Cure Common Diseasesで直ってしまうあたりは普通の病気な気もするが。症状のDrain Fatigueで身動きができなくなり雪の中で獣人化というのも悪くないシチュエーションだが、Azura様に貰ったringでFatigueは回復し続けるので。

とりあえず、各地の石柱を巡礼していくお使いが、Nerevarineとして認めてもらうためのあれのようで面倒ではあったのだが、それ以外は割とコンパクトにまとまっていて悪くは無かったと思う。とある人物が任務完了後に事切れてしまうのは色々と考えさせられる。
島の敵は倒しても倒しても湧きまくるのが面倒なのでその辺はスルーで。

特に最後あたりはパワーゲームな気は強いのだが、こちらも十分に育ちまくっていた所為か単調に感じる前にサクサクと。どちらかというとWerewolfが時々強烈なDisintegrate付きの攻撃をしてくるのが嫌らしく、速攻で盾が破壊されてしまうのが困った。

まだ途中のRaven Rock絡みのクエストは、クエスト自体はイマイチなのだが、住居がどんどん発展していくので、立ち寄る楽しみがあるのが良い感じである。

Morrowind-Status.jpg

ArenaとDaggerfallが途中だけれども、一応予定通りSkyrimへの準備はできたわけだ。

The Elder Scrolls 3: Morrowind part.4

Bloodmoonの前に、とりあえず彼に会ってきましたよ。

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例のhelmは相当なチート性能すぎる。
長年かけてHeavy Armor一筋で、ようやくスキルが100に到達したが、Deadricは人が身につけることを前提とされておらず、重すぎてとてもじゃないが着ていられない。Ebonyにせざるをえないのだが、Armor Ratingが今ひとつ。Tribunalあたりで手に入るMedium Armorの方が最終的には強そうではある。
ただしこの話は基本的なArmorに限ったことで、Armor Artifactsにおいては存在数、性能、使い勝手の良さは圧倒的にHeavy Armorが多い。
今更で遅いが、HeavyとMediumのハイブリッドが一番良かったのかなあ。今からハイブリッドにするにしても、全体的に敵が強いBloodmoonでやっていけるかどうか心配である。

Bloodmoonでは閉塞感のあるTribunalとは正反対に、開放的な島が追加されているわけだが、それに伴いクエストの方もあちこち歩き回ることが多い印象。だが、どこに行ってもまばらに木が生えていて時々雪景色と変化に乏しく、Vvardenfellようなぶっ飛んだ見慣れない異国の雰囲気が薄いのが惜しい。Skyrimもこんな感じにならないか少々心配ではある。

メインクエストの最初の方に行く密輸が行われているとされる洞窟では、元々密輸に関与していたのかは分からないが、Master’s Lockpickやら軽装やらを持っている「いかにも」な人は皆白骨化していて、密輸をしていた集団は実は…というのは状況説明がうまくいっているようで面白い。
まだWerewolfがどうのという話には至っていないが、Bloodmoonは高レベル前提のパワーゲームという渋い評判なので、今後が気になるところである。

The Elder Scrolls 3: Morrowind part.3

Who was gone?

既に一月ほど経ってしまっていて書くことをすっかり忘れそうになっていたが、Tribunalクリア。二つのArtifactの献上が必須っぽいのが少々厄介だった。

Morrowindのクエストの多くは淡々と進んでいくのだが、それと対比するかのように、どう見てもこれは…という奇怪な一面を見せながらも平然と進んでいくのは狙っていたのだろうか。一部の人を除いてそのおかしさに気がつきもしていないようだし。
本編込みでMorrowind地方の新しい時代の幕開けを予感させるが、The Infernal Cityによるとてんやわんやで良い方向には行かなかったようなのがなんとも。

続いてBloodmoonを開始したが、Distance Landの設定がVvardenfellで使っているものだと、遠景が見通せすぎて寒さも微塵も感じずイマイチ。fogをvanillaに近くなるように調整しないと。

 

Morrowind-Door.jpg

それはそうと、この歯車状の扉がVaultのあれに見えてしょうがない。

The Elder Scrolls 3: Morrowind part.2

というわけで、土色のBalmoraの景色ももういいかなということで引越。

Morrowind-Vivic.jpg

今のPCだと見晴らしがいいですね。fogで染まるVvardenfellも悪くはないのだが、流石にfogがきつすぎるし、far clipの切れ目も見えるのがちょっとね。
MGE 3.8.2 rev.178にしたところ、東側の島々の地域でdistant landが有効にならないのがちょっと気になる。

あれから適当に大金持ってるお店を探してみたのだが、Vivecには武器専門買い取りで8000持ってたり、Ebornheartで3500持っていたりするのがいる。さらにMournholdでは1万以上持っていたりするやつもいる。それでも、それ以上の価値の武器もゴロゴロ存在しているのだが、エンチャントで大金つぎ込んだ後で売れということか。

やっとこさMorag TongでGrandmasterになったものの、発令されるWitsの対象者はメインクエストに絡んでるNPCばかりだった。しかも殺すとメインクエスト終了のお知らせが出るNPCまでいる始末。
Grandmasterになる程に成長しているPCならこの辺はクリアしているでしょうという算段なんだろうかもしれないが、ちょっとどうなの。Morag Tongの暗殺クエストは、特に令状が発令されるに至るまでの背景は語られないので、重要人物を暗殺対象にする必要性があまり感じられない。かといって村人AなんぞをGrandmasterが暗殺したところで何の重みも無いわけで、さじ加減が難しいところか。

Tribunalやってたんじゃなかったっけと、Mournholdに戻ってDwarfの遺跡へ。NPC同士の抗戦イベントで死なない程度に調整してあったのか、入って直ぐの敵が異様に強い。regist上げまくってポーション飲みまくり。そこ以外はさほど強くはなかったので育つまで中断という状況は免れたようだ。

Morrowind-Remain.jpg

一体何があったんだろう?と考えさせられる。
こういう要素に満ちあふれているからMorrowindは面白いと思える。たとえNPCが無味乾燥なinformation vending machinesでも世界がそれを補っている。

Morrowind-GiantGolem.jpg

Tribunalはメインクエスト終了後(実際にはクリアしていなくとも開始できるので違う)の、神になろうとした人間の行く末という感じで、なかなか面白そうなのだが、舞台となるMournholdでは外に出ることは出来ず、塀に遮られていて常に閉塞感がつきまとうのが残念だ。