Dungeons & Dragons: Tactics part.4

クリア。45時間くらいかかって2.5月程度の暇つぶしにはなったので、質はともかくコストパフォーマンスは十分だろう。

ラスボスは、SorcererがTime Stopを使いまくってPolar RayとMagic Missileが尽きるまで連射して、次にまわってきた前衛が一発殴ったところで終了。仮にボスがこの連射に耐えきったとしても、次はPsionが18d6とかを連射するわけでして…
他の優秀なD&Dのコンピュータゲームのような水準までは求めてはいなかったのだが、どうしてこうなったのだろう。

クレジットを見ていたところ、Testerでずらずらと沢山名前が出てくるのだが、その人数でこの仕様とバグの山なのか。

D&Dを知らない人が始める分には…と言いたいところだが、マニュアルが不十分すぎたり、UIの使い勝手が悪く処理落ちしすぎで快適ではなかったりなので、ちょっと無理があるかな。

Dungeons & Dragons: Tactics part.3

pros

  • PSPでD&D3.5e(の戦闘)が出来る。
  • 最大6人パーティでの戦闘。
  • 5feet単位でちゃんとした移動ができる。
  • Fireball(だけ)の射線チェックが細かい。
  • 2Dアートが綺麗。

 

cons

  • 変更されまくったルールや効果。しかし記述なし。
    一番あれなのはマルチクラスが出来ないということなのは言うまでもない。ゲーム中に参照できるオンラインヘルプでも不明な点が多い。
  • ダイスロール値やDCが表示されない。
    何がどう起こっているのかわかりません。見た目やSEも一致していない場合がなぜか多いので、当てにならない。
  • Spellcraft, Psioniccraftが機能していない
    敵の呪文の判別に成功したことが一度もないんですが…これもルール変更のうちなのかな?だとするとこのskillの意味って。
    魔法のエフェクトも同じようなやつばかりなので、見分けもつかない。
  • 洗練されていないUI。
    マウスの無いハードなので、仕方がないと言えば仕方がないのだが。
  • やる気のない難易度設定。
    推奨level10(既にこの時点でかなり低い難易度設定)の戦闘でLichが出まくりで、経験値が沢山入りまくって、level13のパーティの面子のレベルが一気に3とか上がる状況なのに、次のマップの推奨levelは相変わらず10とか。普通に進めているにも関わらず、こっちのlevelは既に16なんですけれど…
    levelによる取得経験値の補正は当然あるので、この段階で敵を倒しても大抵経験値は0なのだが、それでも実levelと推奨levelの差は開くばかり。どんどん簡単に。
  • 貧弱なAI。
    特に敵のスペルユーザーが弱すぎて難易度は低い。Melf’s Acid Arrowが大好きで、大抵はそれしか撃ってこない。LichクラスになってようやくFearっぽい何かを使ってくるが、まずセーブに成功するし失敗してもRemove Fearで何事もなく進行する。
  • 普通に弱すぎる敵。
    強敵は近づくと危ないMind Flayerくらい。BeholderすらFear効果付きの弱いダメージの光線しか撃ってこない。いつまで低レベルで戦っていた雑魚Undeadを出す気なんだろう。
  • 戦闘中でなければいつでも休憩。
    そもそも弱いので休憩する必要が無いのだが。
  • 面倒な探索フェーズ。
    敵が居なくても一人一人ちまちま動かすしかない。動かす順が任意なのは幸い。
  • 酷いカメラワーク
    誰かがアクションを起こしている最中にも関わらず、次のターゲットにカメラが移動して何が起こっているのか見えないケースがしばしば。
  • 酷い処理落ち
    屋外よりも屋内の方が重たいあたり、馬鹿正直に光源処理を行っているんだろうけど、屋外で狭いマップでもない限り、大体常に秒間10フレーム前後。
    快適に動かすためにチェスモードで動かすと、動作が全くなくなり数字以外はでなくなるので、何が起きているのか分からない。
  • やたら多いExotic Weapon。チェストから出てくる武器の大半がExotic Weapon。
    そんなに出ても誰も使えねーよ。仕方なく売りまくって、店に売っている普通の武器を買うしか。
  • 滅多に出ない防具とアクセサリ。
    後衛は、後半になっても腕輪と指輪しか身につけていない。ローブすら着ていない、というかそもそも出たことがない。店に売っているものはElementalのResist Ringが多いのだが、敵は碌に呪文を使わないので不要…
  • 実装されているPsionic Powerの少なさ。
    高レベルになると1,2個しか用意されていないので、もう取るもの無くて仕方なく低レベルのゴミを取る悲しさ。
  • プログラマ的にかなり恥ずかしい初歩的なバグの山
    書くとキリが無いので、大まかに幾つかしか書かないが、特定のメニューでキャンセルすると示している項目と内部で選択している項目が異なる。特定のメニューを切り替えている最中にLRでキャラクターを変更するとメニューは前のキャラのまま。戦闘中に味方の誰か(召還生物でも可)が死ぬと、LRでのキャラクター切り替えが正常に機能しなくなる。使っていないのにいつの間にか0本になってアイテム欄を占有している矢。極めつけは、機会攻撃や攻撃待機などで複数キャラで同時に敵を倒すと、その回数分の経験値が手に入る。

おかしいな。結構遊べている割にはconの方が多すぎるぞ。PSPで遊べるというのが大きいのか?

Dungeons & Dragons: Tactics part.2

ポイントバイ25点で満足にCONに割り振るポイントすらないので、早速PsionicsのVigor (1pp毎に一時HP5) が活躍中。とりあえず唱えておいても良し、ダメージ回復に使っても良しとなんて便利なんだ。

レベルアップ時のHP増加量はダイスの最大値で固定ではないのが厄介。当たり前と言えば当たり前なのだが、コンピュータRPGだとちょっとガチすぎるかも。
NWNではランダムというわけではなく、半数以上のダイス値になるような補正が恐らくついているが、このD&D: Tacticsでは本当にランダムなので、CON修正値+1になることもしばしば。ただでさえCON修正値は殆ど無いので、低レベル時は死活問題だ。
さらにレベルアップを決定し終わり、通常画面に戻るまでHPの増加量は不明なので、スカを引いてやり直したい場合はロードし直す必要がある。ところが、光学メディアなのでロードの時間も結構かかるし、メニューの反応もとにかく遅いので時間を取られる。ちなみに小一時間ほど試行してみたところ、1d10で10が一度も出ないとかいう偏った結果になったりも。
あまりの偏りっぷりとレスポンスの鈍さに発狂しそうになるが、さらに色々と試行していたところ、どうもこのゲームの乱数はゲームを立ち上げたときに固定シードで初期化されるらしい。しかも今のところ、ゲームを立ち上げてから最初にレベルを上げると、最大HPが得られるようになっている模様。助かった。

Psionic Warriorは案の定やばい。
Level 3で取れるPsionic Weaponで常時Meleeのダメージに+2d6追加。Psionic Weapon等々の能力を発動するのに必要なPsionic Focusなんて概念は無い。
ボーナス修正値の累積具合の処理がどうなっているのかよく分からないのだが、Inertial Armor (1ppでAC+4、 2pp毎にさらにAC+1) もFull Plateと併用できて強烈。コストパフォーマンス良すぎで他の防御系パワーいらないじゃんっていう。
Psionic WarriorはBABとHDが低めなのが救いだが、Deep Impact(接触攻撃化)を覚えると手がつけられないだろうな。

PsionicクラスのどちらもTime HopとかEnergy Stunとかの強烈なパワーは採用されていないし、採用数も大分少なくDisciplineも無いが、PsionはやばそうなEgo Whip (CHAダメージ1d4、増幅可、ST成功で半減) が使える。まだこれで魅力死させたことはないけど。

ddt-cutscene.jpg

色補正テストのカットシーン。選択権は無い。
字幕の表示は文の先頭から表示されていって、一文表示されきると直ぐに次の文へと流れていくので、単文とはいえ少々読みにくい。一応後で何度も見直せるのだが、ボタン送りできればいいのに。

Dungeons & Dragons: Tactics part.1

Dungeons & Dragons: Tacticsの中古を個人輸入したのだが、予想通りパッケージには剥がすと粘着剤が残るシールが貼られまくっていた。というか、それが無残にも剥がされて白い跡があちこちに残りまくっていたり。
そもそもパッケージとUMDはボロボロで傷だらけで、UMD本体は中を開封したのか内側に指紋が付いていたり。UMDのケースで保護されているはずのディスクを傷をつけやすい素材で拭こうとしたのか、砂でも入れた状態でディスクを回したのか、何故かディスクが均質に傷だらけだったり。読めるのかよと不安になったが、やっぱりマウント時にこけたりこけなかったり。とりあえず一応は読める。
この1つの事例で判断する限りは、やっぱりアメリカ人はその辺に無頓着なんだなと積年の謎が解けた。日本人が気にしすぎて大切に扱いすぎているとも言えるのだけれども、それは多分悪いことでは無いだろう。

ゲーム自体は、パーティグループ6人で3.5版をかなり弄ったルール。
ルールにかなり変更が加えられているにも関わらず、マニュアルはD&Dのルールすらも殆ど触れられていない程に薄っぺらいので、どの辺が違うのか把握しにくく試行錯誤が必要だ。
5ftの四角のグリッドを各種移動方法で移動させたり、手が塞がっていると動作を要する呪文が呪文詠唱ができなかったりと、割と元のルールと同じように(場合によっては融通が利かないのでそれよりも)厳密だったりする面もある。逆にマルチクラスが出来なかったり、featsやskillsの効果が大きく異なっていたり、同レベル中にfeatsの取得条件を満たしても取得可能になるのは次のレベルからだったりと、大胆に変更されていたりする部分も多い。というかプレロールドのキャラクターではマルチクラスがいたり、後述のMetamagic Featsの扱い等々を見るに、設計上の問題を色々と引きずってそういう妙なルールになった感がする。

キャラクター作成。
シングルクラスオンリーで25点分しか能力値を買えないので、かなり選択肢が限られてくる感じ。FighterとかBarbarianとかどうしろというのだ。
FeatsやSkillsも当然ながら限定的なのだが、FeatsはAugment Summoningなど他ではお目にかからないものがある割にはCombat CastingやSkill FocusやSpell Focusあたりが無いなあとか、SkillsはKnowledgeが5つあってポイント食われるなあとか、他のコンピュータRPGのD&Dと採用の方向性が違っている。
Metamagic Featsは幾つかあるものの、ほぼ完全にオミットされたIWD2とは対照的な扱いで、デメリット無しの常時発動とかいう狂ったルールになっている。Magic Userがいつにも増して強そう。前述の手が塞がっていると動作を要する呪文が詠唱不可というのもStill Spellでいきなり解決できる。MaximizeとQuickenは流石に無いというか、あったら完全にバランス崩壊していたな。

それからこのゲームでは珍しく、PsionicsのPsionとPsionic Warriorが使える。これが最大の売りなのかもしれない。WizardやSorcererよりもこちらの方がバランスブレイカーではないかと壊れっぷりにちょっと期待してしまう。
あとDC21以上の罠はRogueでないとどうにもできないというルールが無いのか、そもそもDC21以上のその手のが無いらしいので、Rogueは居ても居なくてもいいらしい。

ということで折角なので、編成は Cleric, Sorcerer, Psion, Psionic Warrior, Renger, Fighterにしてみる。Fighterは取りまくったfeatsを駆使するRogue仕様に…といってもSkill Focusすら無いのだが。

アートはDwarf女とHalf Orc女を除いて、アジア圏のゲーム並に老若男女とも美形揃いなのが快挙すぎる。にもかかわらず、ポリゴンモデルはNWNを酷くした感じといえばお分かりいただけるだろうか。

ddt-portrait.jpg

インターフェイス全般のレスポンスが鈍いのに加えて、3Dフィールド上では常に処理落ち気味なので、のんびりやらないとイライラしそうかな。