Episode 1: The Hangman
サイコメトリー能力を持つFBIエージェントErica Reedによる、シリアルキラーを追跡していくPoint-and-Click Adventure Game。全4エピソード。
かのGabriel Knightで有名なJane Jansenがstory consultantでもある。キャラクターのアニメーションがイマイチなのだが、コミックテイストなビジュアルは個性的。
Ericaは、赤毛でグリーンの三白眼というなかなか珍しい風貌で格好良い。三白眼フェチにはたまらないのではないだろうか。かくいう私も好きですが。
Gabriel KnightのcomposerであるRobert Holmesの娘(さらにJane Jansenが継母)の、Raleigh HolmesがEricaのvoice actを行っている。縁故なんだろうけれど、なかなか上手いしキャラクターにも良く合っていると思う。さらに女優であり、Robert HolmesとやっているカントリーバンドThe Scarlet Furiesのボーカルでもある。クレジットの歌も彼女。多芸だなあ。
が、彼女のvoice actに関しては、リップノイズ(口開けたときに出るぺちゃくちゃした音)が頻繁に入っていて結構気になる。これは後で除去するのは手間がかかるので、なるべくそれを出さないようにしないといけないのだが。
FBIのエージェントで事件の捜査に関わってくるので、得た状況から報告や推理を選択肢によって求められたりする。明らかに変だったり選択肢も含まれているので、少しは消去法が効くのだが、正しい答えはやはりダイアログをよく読んでおかなくてはならない。少なくとも要点は読めておかなくては、正解は難しいだろうし、話が分からなくて面白くないだろう。正解することは、steamだと実績にもなっている。
難易度はやや高めだと思うのだが、主に詰まるのは特定のフラグを立てないとインタラクト出来ないものが結構あったり、スマートフォンの意外な(しかし現実的な)使い道があったりすることだろう。
そういうときは、父親にこれどうすりゃいいの?とメールすることで助言を請うことが出来る。直球に答えを教えてくれるわけでもなく、かけ離れていることも無い感じでそれとなく仄めかしてくれるのは、世界観も損なわず便利で良い機能である。
問題は、会話くらいしかスキップできる箇所がなく、何をするにしてもいちいちワンテンポの間が生じるので、もたついて試行が面倒なことである。会話のスキップにしても、押した瞬間にすぐ次のダイアログに移るのではなく、微妙な間(実は早送りしている)がある。
The Longest Journeyがその辺のプレイアビリティにはよく気遣いされていて、最近ではBroken Ageも良くできていたのだが…
Episode 1では、Ericaが行き詰まると新しいサイコメトリー技能を教えてもらって進めるようになるシーンが幾つかあって、ご都合的な感じが結構する。だがこれは、Episode 2以降でもそれらの技能を用いていくようになるため、やむを得ないといったところだろう。
犯人を追い詰めていくという感じよりも、犯人がわざと残したり、挑発的に送ってきたりした情報を元に進めていくため、終始掌の上で踊らされているような感じは否めない。とはいえ、クライマックスとなると二転三転しつつ盛り上がるためなんだかんだで楽しめた。