Burnhouse Lane #1 First Playthrough Impressions


Devil Came Through Here Trilogy というか、名作 The Cat Lady (以降 TCL)とそのシリーズ(Downfall, Lorelai)の、Harvester Gamesの新作 Burnhouse Lane。

タイトルメニューからすぐにアクセスできる Extras には謝辞や色々書いているんだけれど、Burnhouse Lane は当初 The Cat Lady 2 として開発されていたことが記載されている。実際にプレイしてみるとTCLを彷彿とさせるエッセンスが至る所にあって、むしろどうして2としてタイトルしなかったのかを知りたくなる。

以降、軽微なネタバレを含む。

イントロからして癌で余命半年の中年女性Angieが自殺を図る…というもうその時点から既視感のある内容だし、最初から最後までそうなので、TCLをプレイした人にとっては新鮮味に乏しいところがある。
しかしながら、大分粗削りだったTrilogy よりも洗練されていて、高解像度になったビジュアルや品質の良くなったボイス、アクセント程度のアクション性(苦手な人には厳しい)、なんだかんだ”一応”全く新しくなった舞台とストーリーによって楽しむことができる。少なくとも、DownfallとLorelaiよりは。
角が取れて刺激的な展開が減る一方で、訳の分からん展開やエログロも控え目になっているので、マイルドになって現在でも遊びやすくなったTCLという印象が残る。

Trilogy から変わってゲームプレイに影響を与えているのは、任意にマニュアルセーブできなくなり、単一のセーブスロットにセーブポイントでのみセーブできるデザインになったことだろうか。
このことによって、選択肢などの分岐ポイントでとりあえず選んでみてロードしてやり直して、短期的に望む方の結果を選ぶことが出来なくなっている。これは、新規にゲームを始める際にも言われる。
そのため初回プレイでは、行動や選択肢がより重くなり緊張感を生んでいる。望むような結果にならなかったとして、あのときああいう風に言わなければこうならなかったのだろうか?と考えさせられることがよくある。特にBurnhouse Laneでは、回数制限のある特殊能力も追加され、その能力の使用の有無は長期的にゲームの展開に影響を与える可能性があるのはゲームデザイン的に明確なので、選択の悩ましさを増している。
代償として、先のセーブポイントがいつになるか不明だからセーブしに戻るという手間が増えたり、それでもちょっとやり直したいときに場合によっては大きく進行が戻されるという煩わしさが増えている。PCゲームなので、本当にどうにかしたかったらセーブデータファイルをゲームを介さずにバックアップすればいいんだけれど。

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