Downfall 2016 #2 Ending A


26/27 Ending A
原作を踏襲したエンディング。
原作では、中盤の2択がそのままエンディングの違いになっていたが(そして本筋とは関係のないところが変わるといった具合だったが)、今回はスコア方式で変わってくるらしい。残りの1点は、多分Letterを全て見つけられたかどうかではないかという気がする。

Spoiler Warning.

リメイクでは、全体的に無駄なところが整理されてすっきりとして分かりやすくなったと思う。
原作で、唐突に出てきたと思ったら特にそれ以降関わってくるわけでもなく、ゲームにおいて大した役割が無かったような人物は、主な既存の人物がその役割を兼ねるようになっている。何がしたかったのかよく分からない、本筋とは関係の薄い演出や事象も、ごっそり置き換わっているか削除されている。特に、ナチス絡みの箇所は綺麗さっぱり無くなっているが、ディストリビュータが難色を示さないようにするためでもあるのだろう。
ゴア表現も全体的にマイルドになった感があるが、ゴアも良いグラフィクスとアニメーションになっているので、単純に労力の問題だろうか。というか、ミキサーがドアップにならなくなったのが残念だ。
すっきりした分、荒々しく常軌を逸したような印象も薄れて丸くなったのかなあと思う。

Downfal-Agnes

人物関係も整理されているため、原作では見られなかったことが新たに分かったり、原作とは異なる解釈ができるようにもなっている。
キーパーソンの一人であるAgnesは、原作では結局最後まで関係無さそうな余所の花嫁で、何故Joeの狂気の内に関わることが出来ていたのか分からなかったのだが、リメイクではどうやら余所の人では無くなっているし、やはり現実の人物ではないということも分かるようになっている。Joeに僅かばかりに残された良心や希望か何かの象徴なのだろうと思う。

種明かしに相当する現実世界のシーンでは、原作の刑事がファンサービスなのかThe Cat LadyのSusanにごっそりと置き換わっている。原作では、現実世界で実際に起こっていたことが、刑事の追跡によって明確に分かっていたのだが、リメイク版のSusanにはそんなプロフェッショナルな能力は無いので、プレイヤーは周囲の様子から何となく察するしかない。The Cat Ladyとより密にストーリーが関わってくるように変化しているので、The Cat Ladyをやっている人にとっては分かりやすいが、そうでない人はやや分かりにくくなっているだろう。この強いオバサンは何者なの?と思った人は、是非The Cat Ladyの方もプレイして欲しい。
さらに、リメイク版Downfallは時系列的にThe Cat Ladyの後の話として扱われている。Ending Aの結末を見る限りでは、The Cat Ladyファンにとっては(元からそうだったがさらに)後味の悪い印象で終わるのが気になるところだろう。
大きな変化は無さそうだが、別のエンディングが気になる。

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