恐らく大多数の人々のために補足しておくと、Nameless Oneは、過去の自分から自分自身に対して記憶を失ってもいいように日記をつけろと伝えられている。日記を無くしたら再び死ぬ羽目になるとも。そのためクエスト関係の話や気になることがあった場合、Nameless Oneはマメに日記を書く。そして日記の内容が更新されたとき、Journal Updatedというメッセージと共に、Nameless Oneが”Updated my journal.”と喋る。
ところで、このゲームでは会話が大部分をしめているのだが、会話はフルボイスではなく主要なキャラクターの中でも一部分にのみ音声があり、あとはクリック音と時々BGMが流れる程度である。そういったとにかく数多くの会話を読んでいる最中でも、Nameless Oneはマメに日記を更新して、度々”Updated my journal.”と喋るのだ。
プレイしているとこれが結構気になるというか、クセになってくるのだが、どうやら海外のファンも気になるらしい。これが良いんだよという人もいるが、五月蠅いという人もいたりして賛否両論であるが、Tormentといえばこれ、というネタになっているようである。
なお、TormentのJournal機能は同時期で同エンジンのBaldur’s Gateなどよりも遙かに便利。さらにInfinity Engine後期のBaldur’s Gate 2やIcewind Dale 2よりも使い勝手が良いと思う。
Questは概要が着手と完了に分けられていて、概要をクリックすると詳細が見ることが出来る。PC/NPCに関する説明もあるので、名前と人物が一致しない場合に見直すことも出来る。様々な情報を記録しているJournalの項目だけは、ひたすら羅列されているだけなので、遡って読みにくいけれど。
いつも通りだけれど、ネタバレはそこそこしているものの、核心的な部分は端折っているつもりです。
ちょっと道を逸れると集団に襲われるWeeping Catacombsの隙間を縫いつつ進んでいくと、Dead NationsでUndeadに捕らわれる。そして、擦った揉んだの末に釈放許可を貰う。試しに王様のところを覗いてみたら、あのBGMが流れるのだが、まさかね。
さらに下の層のDrowned Nationsを散策することになるが、戦闘の難易度は下がっていて(恐らく想定された通りに)大体は無理なく戦って進めることが出来る。敵を無視して必要アイテムだけを拾って死にながら…でもいいけれど。
最奥は、どうやら以前にも来たことがある気がするらしい。即死級の罠をくらって何度か死なないと辿り着けない場所、すなわちNameless Oneしか行くことが出来ない場所か。
ところで、死んだNameless Oneは大抵別の場所(そのエリアの開始地点が多い)で蘇って復帰するのだが、この時どうやって場所を移動しているのか気になる。死んでもなお肉体だけで移動しているのならば、罠が発動してしまうだろうし、敵はそれを逃さないだろう。誰もいない場所でも移動しているので、followerか誰かが移動させている可能性も無い。
Sigilでは何らかの条件やアイテムがトリガーとなってportalが開くということがよくあるので、Nameless Oneが死ぬことが切欠となってportalが開いて移動させられているとも考えられる。そうすると、Sigil以外のOuter Plane等に行った場合にどうなるのかは不明であるが。この辺の仕組みもそのうち語られるのだろうか?
話が逸れたが、辿り着いた先ではやはり過去の自分が痕跡を残していたのだが、過去の自分がいかなることを行ってきたかが少しだけ明らかになる。中にはショッキングな記録も残っていたりして、Nameless Oneとしては疑心暗鬼になりそうである。個人的にはミスリードな気がするけれど。
Pharodの目的のアイテムも入手したので、帰って色々と聞き出す。
なぜ以前の自分が、死体を見つけてDustmenに売り渡すCollectorの元締め(?)のPharodを探せと残したのか、若干の手がかりが分かる感じだが、まだまだといったところか。なんだかんだで以前の自分が死んでいた場所を調べてみることに。さらにTieflingのAnnahも仲間に。
なんだかAnnahとPharodのやりとりが、Dragon Age: OriginsのMorriganが仲間になるときの、彼女とFlemethみたいな印象を受ける。Dead NationsでひたすらUndeadと話していた後に、この二人の掛け合いを見ていると、別のゲームなんじゃないかというくらいテンションが違うなあ。MorteとNameless Oneもしばしば面白いというか変な掛け合いをするけれど。
Tormentでは同じ台詞でも、Vow, Truth, Bruff, Lieといった調子の使い分けが出来る場合がある。
当然、説得などの攻略するうえで重要な要素でもあるが、相手の反応が少し変わるだけで全く関係のない場合もある。全く関係のない場合でも律儀に誓うか、嘘も方便ということで適当に言い繕っておくかといった、中々考えさせられるシチュエーションも。関係がないといっても、アライメントには地味に影響してきそうだけれども(Nameless Oneのアライメントは不定で、会話や行動の結果でいつの間にか変わっていたりする)。特に誓いを破った場合とか。