The Red String Club #2 Androids Dream

やり直しの効かない前半の会話シーンとはうって変わり、後半のアドベンチャー?は総当たりでゲーム的な試行を何度も行う必要があり、現実的におかしいだろという光景になるのがもうちょっと頑張って欲しいところ。
会話シーンでは功を奏していた、何をどう選んでもそのままゲームが進行できてしまうこのゲームの特性が、仇になっているように見える。

とはいえ、ストーリーは面白かった。ボリューム的にも内容的にも、エピソード 1が終わったような印象なので、続きを期待をしてしまう。多分想定されていないだろうけれど。
ストーリーのテーマは共感と倫理にあたるだろうか。サイバーパンクのお決まりのようでもあるが、プレイヤーに解のない答えを問いかける選択も多い。

記録されていく数々の選択に関しては、明示的に影響しているような箇所は随所にみられたが、大局的には他のゲームと大差無く大きく逸れた結果にはならないように見える。赤い糸として選択を図示してくだけの価値はあったのかどうか不明である。

The Red String Club #1 Lightweight Bartender

サイバーパンクワールドでバーを営みつつ、それをバックボーンにして情報屋もしている主人公が、ディストピアな計画しているらしい企業の謎を追うという筋書きのアドベンチャー。
主人公は、相手の感情に共感するカクテルが作れるという凄腕バーテンダーで、それを使って情報を聞き出しているため情報屋としても超一流のようだ。ちょっと盛りすぎな気がある。

最初にカクテル作り始めたときに、痛々しいセリフを言いはじめていささかどうしたものか困った。しかし以降そんなことは無く、シリアスなストーリーと会話が面白い。大抵はごく普通のアドベンチャーのように選択肢を選ぶだけなのだが、会話を駆け引きしている片鱗が漂っている。これは、選択した結果がシステムとして明示的に記されていくのと、同じ選択は二度と出てくることなく、オートセーブで基本的にやり直しがきかないようになっているからだろうか。

選択して起こった直近の結果は、タイトル通り赤い糸として図示されていくが、それが後にどう影響していくのかはまだよく分からない。

カクテル作りはいくつかあるミニゲームの一つで、それらミニゲームにはあまり魅力や必要性を感じない。ゲームの進行を遮ってただ面倒なだけだが、相手の感情に対応したいくつかのカクテルは、選択から返答を引き出すためのキーとなるようだ。
だが、このカクテルの時にあの質問をすれば、喋ってくれるのかな…と考えてプレイするのは慣れていないと難しい。相手がカクテルを飲んだ時点で予想とは違った反応をしたら、それ以降の目論見は全て崩れるのである。

あと、私は下戸なので、名前が文字列として表示されない酒瓶を見て何の酒が入っているのかは全く分からないのが困っている。カクテル作りはそんなことを気にせずに適当に混ぜれば作れるのだが、会話の中で好みの酒がバーボンだとか言われても、どれだよとなってしまう。酒飲みなら常識的に分かるのだろうか?