Dreamfall Chapters part 2

Dreamfall-Chapters-Wit

バトーさん?

なんというか、6,7割くらいは文字通りお使いをしていてそのまま終わってしまった。
全5 episodeのうちの最初なので、大人しめなのは仕方がない部分があるのだが、それでもちょっとどうなのというか、話のメインとなりそうな筋が全く見えないままだった。散漫としていてそれ本当に必要なのかよというのは、前作Dreamfallの悪い部分をそのまま踏襲したといった感じ。
海外メディアのレビューなんかでは no real story arc of its own とか without any clear narrative arc of its own といった批評がなされているが、本当にしっくりくる表現だと思う。episodeを全て通すとstory arcがあるのかもしれないが、このepisodeだけでは何も中身が無くただ退屈なだけだ。
そもそもZoeがある程度の記憶喪失に陥っているというプロットが不味いように思う。社会復帰しつつも日常的な事態のみに終始してしまう。私なら、記憶喪失に陥っていたとしてもBook One終了までに取り戻させるだろうし、Storytimeの時に使うことが出来た特殊能力を持ったまま目覚めて、それらを駆使した謎解きも散りばめるようにするだろう。

選択肢周りはThe Walking Deadに影響を受けまくり。
「このキャラクターは今言ったことを覚えましたよ」ってのをご丁寧に毎回出すのは低年齢層へ配慮しすぎているのか鬱陶しい。それとも今までのゲームは全然選択肢の意味なんて無かったじゃんとかいうメタな皮肉なんだろうか。そんなことはないゲームも沢山あると思うし、このゲームでも本当に意味があることなのかどうかは分からない。

重大な決断もやはりThe Walking Deadのようにオンラインプレイヤーの統計を見ることが出来る。The Walking Deadの様にEpisode終了後に見ることが出来るほかにも、選択前にThe Balanceのシンボルをクリックすることで見ることが出来る。
人の意見に流されやすい人や、天の邪鬼な人は見ない方が良いだろう。
今のところはThe Walking Deadのそれのように、Aを選ぶと親しい誰かが死んで、Bを選ぶと別の親しい誰かが死ぬ、みたいな重い決断ではないのであまり統計の価値は無さそう。選択の結果は、特に違いがないか、微妙に違う程度である。
episodeを跨いで影響していくらしいので、大局的に変化を生んでいくのかも知れない。という願望。

Dreamfall-Chapters-Journal

フォローとして、前作から良くなったところはThe Longest JourneyのようなJournalが復活したことだろう。
例によって説明口調ではなく、ちゃんとキャラクターが日記をつけたかのような文体になっている。DreamfallでもJournalはあったような気もするが、コンソール向けに表示領域が異様に小さく可読性が最悪だったので全く記憶にない。

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The Longest Journey display setting

The Longest JourneyはCRT時代の古いゲームなので、解像度が640×480のアスペクト比4:3のみです。非4:3ディスプレイでプレイするには次のような設定が必要です。

NVIDIA:

  1. 「NVIDIA コントロール パネル」を開く
  2. ツリーメニューの「ディスプレイ」→「デスクトップのサイズと位置の調整」を選択
  3. 変更するディスプレイを指定して「スケーリング」タブを選択
  4. スケーリングモードを「縦横比」にする(デフォルト:全画面表示)
  5. 「スケーリングを実行するデバイス」をGPUにする(デフォルト:ディスプレイ)
  6. 「ゲームとプログラムによって設定されているスケーリングモードを上書きする」にチェックを入れる(デフォルト:オフ)

 

AMD:(持ってないので英語項目しか知らない)

  1. AMD Catalyst Control Centerを開く
  2. My Display Flat-Panels→Propaties (Digital Flat-Panel)を選択
  3. Enable GPU Scaleingにチェックを入れる
  4. Maintain Aspect Rasioを選択する

Intelも知らないけれど似たような項目があるはずです。

 

画面がちらつくなど、描画がおかしい場合:

  1. まずはビデオカードのドライバーを更新してみるか、正常に動作するバージョンを探す
  2. “Users/<username>/AppData/Roaming/The Longest Journey/” か “%appdata%/The Longest Journey/”を開く
  3. Preferences.iniをテキストエディタで開く(無い場合は、一旦ゲームを起動終了する)
  4. 次の項目を書き足してハードウェアアクセラレーションを切る
[DirectX]
bool_UseHardware=0

次のような項目も有効かも知れません。

bool_IsDoubleBuffer=0
int_BitDepth=32
bool_StartFullscreen=0

上から順に効果を予想:
VSyncの切り替え
深度バッファのビット数(32 or 16?)
フルスクリーン切り替え

Dreamfall Chapters part 1

Book One: Reborn
I’m a backer.

Dreamfall-Chapters-Storytime

良い雰囲気でなかなか綺麗。キャラクターの造形も悪くない感じ。
と思ったのだが、気合いが入っているのは(今のところ)Zoeだけで、他は相変わらず一昔前といった感じ。表情は多少なりつくようになったので、目パチと口パクだけで不気味だった前作よりずっとマシにはなったか。Mass Effectなんかもそうだったが、目が常に細かく動いてるのはリアリティを生む。
背景も場所によって結構ムラがある感じで、やたら重たい割に大したことがない場所がちらほら。
AAAタイトル並のクオリティを求めているわけではないので、まあ及第点か。

ストーリーは前作Dreamfall: The Longest Jouneyプレイヤー向けの内容だと思う。ムービーやゲーム内で過去の出来事についてのちょっとした説明はあるが、それだと分からんことが多すぎるだろう。
というかゲーム開始早々、The Longest Journeyファンにとってはショッキングなシーンが。The Longest Journeyのエピローグは無かったことにされるのか、それともこの後さらに展開があるのか。気になるところだ。

 

キャラクターは目が命。
昔、Dragon Age: Originsでも書いた記憶があるのだが、このゲームのキャラクターには目のハイライトがあるにはあるのだが、大部分のシーンでは上瞼に隠れてしまう。見た感じこのハイライトは、静的な環境マッピングだけで表現しているようなのだが、カメラに合わせて回転させて嘘をついてでも良い位置にハイライトが出るようにすればいいのにと思う。

偶々良い感じになっているシーン。

Dreamfall-Chapters-EyeHighlights1

気を抜くと、というか殆どのシーンでは以下のように残念な感じに…

Dreamfall-Chapters-EyeHighlights2

眼球自体は完全なボールではなく虹彩部がちゃんと窪んでいて、シェーディングも虹彩と角膜が分離しているように見えるやや凝った作りになっているだけに勿体ない。

Dreamfall: The Longest Journey part.3

The Longest Journeyと名乗るにはちょっとどうなの。
ぶっちゃけThe Longest Journeyの世界観を使う必要がない。ZoeだけにフォーカスすればArcadiaもAprilも全く必要なく話を進められるように出来ている。”Find her. Save har.”なんて言わせる必要はなかったのだ。

Rezaを追っているうちはまだまともな進行ではあったが、そこから後になると起承転結とか序破急なんて知ったことかという、グダグダで一体何がしたかったのかよく分からない散漫的なストーリーテリングになっている。

Arcadiaに行ったはいいが、何の進展もなく帰るとかさあ。それ必要だったの?
Aprilの方も、Rebelsに進展があるようで実は全くないという。ウロウロするだけで他の主人公にチェンジ。ただのファンサービス。
Kian Avelaneは使命を負っているので、そのことについては話が進むが、唐突に掌を返したかと思えばこれまたぷっつりと途絶える。”Avelane”ってあの”Avelane”なのに、何の説明も無いの?

二世界と三者、それからキーパーソンのようでそうでないのかよく分からない大勢の人物達も入り乱れてグチャグチャに舞台を散らかしまくったあとは、まとめきれずに全てが投げっぱなしのまま終わる。
せめてDreamfallはスピンオフとしてZoeのみの話に絞って、AprilとKianの話はThe Longest Journey 2として出すべきだったのではないかね。

実はというほどでもないが、そもそもこのゲームを今プレイしたのはDreamfall Chapters: The Longest JourneyにどれくらいPledgeするかを判断するためだったのだが…やらずに適当につっこんだ方がマシだったのかもしれない。
Dreamfall ChaptersはDreamfallの後始末をするための存在だと思うので、ちゃんと尻拭いをして欲しいという思いは一応あるのだが。

Dreamfall: The Longest Journey part.2

地球の反対側まで飛んでいって、命を危険に晒してまで友人の消息を追うとか、相当な行動力なんじゃないかと思う。素晴らしいことではあるしアドベンチャー的ではあるが、現実的に考えるとなかなか不自然ではある。
地球の反対側とはそう、勘違い日本だ。未来の世界Starkのしかも北海道でこんな木造住宅は流石にねえだろ。「平和」にルビふってあるのが可愛らしい。

Dreamfall-Japan.jpg

前作”The Longest Journeyの”主人公April Ryanは等身大のあまり脚色されていなさそうな感じだったのだが、Dreamfallの第一の主人公Zoe Castilloはそういう感じでなんだかヒロイックに扱われているような印象を受ける。前作のAprilと同じような指向のキャラクターにしても駄目なので、そういう感じの方向性にしたのだろうか。

Dreamfallでは複数の主人公に切り替わりながら、複数の視点でプレゼンテーションされていくようになっている。
Dreamfallでの第二の主人公である我らがAprilは10年経っているので色々とあった様子。ArcadiaがStarkと同じ時間の流れだとすると、年齢は実に28歳!
The Longest Journeyでは可愛らしいVoice Actingで好きだったのだが、歳食ったからなのかなんだかちょっと声が違うということでVoice ActressのSarah Hamiltonについて調べてみたところ、2002年に多発性硬化症、2004年に癌という、大丈夫なのか?とかなり心配に。現在はどうなのか詳しくは分からず、どうも術後経過観察中(医学英語はよく分からん)らしいが、2006年発売のDreamfallの収録時はかなり大変な時期だったのではないかと思う。
続編のDreamfall ChaptersでもAprilのVoice Actressは彼女に決定ということで、喜ばしくはあるが無理せず大事にして頂きたいと切に願う次第である。

Dreamfall-April.jpg

さて、DreamfallではPoint and ClickからThird Person Viewのアドベンチャーになった。
恐らくコンソールでのリリースも意識してのことだろうが、これがまた慣れていないというかやってはいけないデザインがふんだんに盛り込まれていてゲームプレイをつまらなくしている。
カメラは愚直にキャラに連動して動くし、障害物はうまく回避してくれないのでガクガクだ。梯子を登るだけでも、それ必要か?というようなZ軸の回転がグリグリと入るため酔いそうになる。
ステルスや戦闘も今回から追加されたが、どちらもお粗末すぎてやる意味がない。ステルスは大抵見つかると敵が近寄って来て逃げられずに殴られて即死になってしまうので、もう面倒だから見つかった瞬間リロードしてくれと思ってしまう。
コンソールの所為でJournal機能も劣化していて表示領域も狭く、遡って読める範囲も限定されている。

全体的に無駄な移動を要する進行も増えていて、

Aに会うにはBに聞け→Bのお使いでえっちらおっちら街の隅々を数回往復する→Bは実はAのことを知らんからCに聞けという→Cのお使いでえっちらおっちら往復する→やっとAの居場所がわかる

なんてのもあったり。明らかにCの人物はいらんだろうし、お使いで手に入れるべきアイテムも街の反対側に配置とかいうのは止めるべきだろ。
前作なら例えこんな酷い進行があったとしても、ロケーションを一気に移動したり早送りしたり出来たんだがね。