Planescape: Torment part.8

能力値(Ability Scores)をどう伸ばしていこうか考えてみる。
AD&Dの能力値によるHitやHPやACなどの修正値はかなり極端で、15,16あたりまで上げない限り修正値は付かない(マニュアルにテーブルがある)。つまり、その辺まで上げない限り少しずつ割り振ったりするのは修正値的には無駄なわけで、修正値のことは殆ど無視して伸ばしていった方がよさそう。Nameless Oneの各能力値の下限値は9なので、初期値のままでマイナス修正がつくのはLoreくらい。
強いてこれを気にするのならばMage Spellに必要なIntellgenceか。level 9まで使いたいのならばIntellgenceは18必要になる。他にはNameless OneにはConstitutionが20に満たなくともRegenerationがあり、Constitutionはこれの速度に影響しているので、多少なりの上昇でも恩恵が受けられるかもしれない。しかしながら、値が十分に高くない限り急激に回復するわけでは無さそうなので、戦闘最中に受けた傷をたちまち回復してしまうということもなく、必要性は低そうだ。

したがって上昇させていく指針となるのは、このゲームにおいて多くの割合をしめるDialogに影響があるかどうかになりそうだが、マニュアルでそれが明示的に書かれている能力値はDexterity, Intelligence, Charisma, Wisdomらしい。Strengthもintimidationや何かを破壊しようとしたときに影響がありそうだけれど、基本的にはこの4つを伸ばしていくのが良さそうなのかな。Dexterityは素早さの判定なので、強敵と対峙して説得しようと試みたりするような重要な局面では、普通は出番が無さそうなので削っても良さそうな気もする。

 

Clerk’s Wardでの変な名前の娼館(といってもそういうサービスは行っていない)で、follower候補のFall-from-Graceを発見。様々な経験的知識を得ることで、この多次元世界を解き明かしていくSociety of Sensationに属する彼女は、名無しで傷だらけで記憶喪失なNameless Oneに興味が湧いたらしく、娼館の女性10人と話してくればついていっても良いとのこと。
彼女たちと話していると、これまた各々色々と悩みやトラブルを抱えているので一筋縄ではいかないわけで。Fall-from-Graceに報告するのならば、単純に話しかけるだけでもOKなのだろうけれど。

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“What can change the nature of a man?”

ようやくこの一文が出てきたが、(これから先の、もしかしたらもう既に)Tormentにおけるテーマとなるのかもしれない。実は、Fellと話していたときに “I cannot change the nature of a man.” と言われていたが。
訳するならば
「人間の本質を変えることが出来るものとは何か?」(直訳)
「ヒトがヒトであるためには?」
あたりだろうか。
それが仮に死(死ぬこと)だとすると、Nameless Oneは人間ではないのか?という謎が浮上してくる。
他のゲームでは、Ever 17でも似たようなことが問われていたような気がする。あれは確か観測されることで存在するという量子論的なものだったと思うが、それについて考えることがメインではなく、あくまでメタなトリックがメインであると思っているが。

 

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娼館をあちこち行き来していると、衣裳箪笥になった人が。最初は中に入っているだけなのかと思っていたら本当に箪笥になっちゃっているらしい。話を聞いていると、自ら望んでその姿で居るようで、うらやまけしからん。
全員と話してからFall-from-Graceに報告すると、9人しか居なかったけれど、残りは誰?ということに。「俺が10人目だ!」または「箪笥の奴が10人目だ!」で答えると、ではそのこころは?(連れて行く理由)ということに。

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かくして、仲間になってくれたが、Priest spellが非常に残念。level 4なんてCure Serious Woundsだけしかないんですけれど。仕方がないので殴ろうにも1d3 cold iron touchオンリー。そもそもフルプレート着込むようなClericではないので、前線には出せない。
さらに、文章上の表現は絶世の美女らしいが、ポートレイト上では……だし。お陰でAnnahが嫉妬しまくりという。
休憩できる場所に残しておいて、休憩前のヒールマシンにならないかどうか心配である。

Planescape: Torment part.7

Lower Wardでサイドクエストやりつつ話を聞き込みながらMorteを探す。
Lower WardではいわゆるスラムのThe Hiveよりも上の階級の人が住んでいるようで、登場するfactionの数やそれに関わっている人もぐっと増える感じだ。ちなみにSigilの中では、主に15の大きなfactionが活動しているらしい。

もう一つ行けるようになった場所のClerk’s Wardでは、さらに階級が高い印象。
水が無限に湧き出す瓶の封を解くためのwardを知っている人は、ここにいるようなので探して聞き出す。Smoldering Corpse Barで燃え続けているIgnusに使ってやると、解放されて仲間になる。燃えたままで。Ignusとの思わせぶりなやりとりが気になる、というかNameless Oneがあれだし真実味があるような気がしてならない。

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適当に会話をしていると、見境無く襲ってくるようなキチガイなので扱いにくいキャラクターである。
Mageについてtrainigが出来ない代わりに、色々と教われるのだが、その代償が最大HPをいくらか失うというもので、なかなかきつい。dialogも手を持って行かれたり、目玉を差し出したりと痛々しい。その割に得るものと言えば、Fire Registanceだったり、Ignus固有名称spellのlevel 2, Horrorだったりとイマイチな印象。

そういえば、TormentのspellはD&Dのお馴染みのものがあまり無い。
Ignusは炎系の魔法が最初から揃っているのだが、どうやらFire BallはTormentに無いらしい。代わりにFiery Rainとかいうper level分(10まで)、小隕石を落とす似たようなspellがlevel 3にあるのだが、1d2 blunt damage(コインか?)+ 1d4 fire damageでsplash damageなし、対象1体のみというかなり微妙な性能。
また、効果は同様でもMelf’s Acid ArrowがAdder’s Kissになっていたりと名称が変わっていたりするものもある。Adderはヘビの名称だろうか。この場合はMelfさんはPrime Material Planeの人だから他のPlaneでの知名度は無いに等しいから、とかいう理由だったりするのだろうか。Tashaさんのspellは出てくるみたいだけれど。

Morteについて、その辺の人に宙に浮いてて喋る頭蓋骨が~と説明すると、大抵の人が思い当たるような頭蓋骨蒐集家である魔法使いがいるらしいので、そこに行ってみる。
Morteを返して欲しければ、Weeping Catacombsにある罠だらけで近寄れない墓の頭蓋骨を持ってこいと。その場所はあれだから、何もないよと返すも(これを言うだけで経験値3万点!)、とにかくWeeping Catacombsで価値のある頭蓋骨を持ってこいと。
Dead Nationsあたりに幾つか思い当たるフシはあるが、お世話になった手前であそこは漁りたくない。お店にあったあからさまに怪しいチーズを使って、チーズにネズミという古典的な手法で頭蓋骨をゲット。Morteと交換してもらう(元はと言えば奪われてしまったのだが)。

かなり強力な魔法使いらしいので、自分のimmortalityについて話を聞いてみると心当たりがあるようで、どうやら魔法によってmortalityを剥ぎ取られていて、Ravel Puzzlewellならそれが出来たんじゃないかと。さらにRavelはLady of PainによってMazeに幽閉されているのではないかと考えられているらしい。Mazeについては時々人から聞けるが、Lady of Pain(Sigilの管理者とでも言えばいいのだろうか)のPocket Planeで、神すら入れられて脱出することが出来ない次元のようだ。
Ravelについて、followerに尋ねてみると知っている奴らが多いのだが…なんでさっさと言ってくれなかったんだよと思うが、まさかRavelが関わっているとは思いもよらなかった、といったところなのだろう。

Planescape: Torment part.6

Nameleses Oneのクラスは特殊で、Fighter/Thief/Mageの3種類を切り替えるようになっている。
クラスを切り替えるにはtrainingを行ってくれるNPCと話すことで、その会話の直後から切り替わる。trainerはその辺にいるが、follower(Dak’konとAnnah)もそれぞれのクラスのtrainerになる。後々仲間になるIgnusはMageのtrainerにはならないので、この場合もFighter/MageのDak’konから。ただしSigilにいる別のMage trainerから教わって一度Mageにならないと、Dak’konはMageについてのtrainingを行ってくれない。
各クラスの経験値はクラス毎にばらばらに管理されているので、Dual ClassともMulti Classとも、3版のMulti Classとも異なる。Dual Classのクラス数を3つにして、前のクラスのレベルを追い越すと前のクラスの技能を取り戻すという概念が無くなり、常に現在のクラスの技能のみが使えるという感じが一番近いのだろうか。
それならFighter弱いしいらないじゃないかということになってしまうが、Fighterだけがレベルアップ時に好きな能力値を1ポイント上昇させることができる。また、レベルによってはStrength(他の値がどうかは不明)が上昇したりする場合もあるようだ。能力値は人間の限界値を超えた18以上の値にすることもできる。
Weapon Proficiencyを得ることが出来るのもFighterだけで、得たポイントはFighter trainerから教わることで割り振ることが出来る。これまたDak’konは専用の思念武器Zerthbladeのみを扱う所為か、彼からはWeapon Proficiencyの割り振りはできない。

今のところThiefはあまり必要が無さそうな感じ。Backstab狙いでなければ、数レベル上げてThief skillを十分に上げたら不要かな。

(追記訂正)Fighterが能力値ポイントを得られるのではなく、3種のクラスで最も高いレベルになった場合にポイントが得られるようだ。例えばFighter 3/Thief 4/Mage 5だった場合には、いずれかのクラスのレベルが6になった場合にポイントが得られる。

 

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AnnahがFellにびびりすぎていて可愛い。こんなキャラだったっけ?
初登場時はもっとキツいことをガシガシ言って噛みついてくるような印象だったし、平時もそんな感じなのだが。
Nameless Oneが口説くような台詞を言ったときの反応とかもねえ。
ちなみにWeeping Catacombsで拾った入れ墨付きの腕(武器扱い)をFellに見てもらったところ、Nameless Oneの腕だそうな…Fellは以前のNameless Oneを色々と知っているようだが、言えないことも多いらしい。

The Hiveでまだ行っていない場所に行って色々やり残したことをやってから、以前自分が死んだ場所に向かう。
サイドクエストでは悪漢退治とかお使いとかの定番なのも多いが、Negative Planeに行ってしまって体が半透明な人とかのPlanescapeならでわの話はなかなか面白い。Planescapeがどういうものか知らない人のために、ひたすらPlaneの説明をクドクドとしてくれるが、その辺は多すぎて読みきれない。

Tormentでは危険だと忠告された場合は本当に危険なわけで…

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大人しく迂回路を探る。迂回してもAnnahを使うことを想定しているのか、Stealthで通り抜けないと駄目なのだが。
以前に死んだ場所ではどうやって死んだのかを思い出すことが出来る。Fellとの会話やカットシーンで度々出てきたShadowによるものというのは分かるのだが、さてここからどうしたものか。The Hive以外にも行ける場所が増えたので、その辺を調べようかな、というところでMorteが誘拐されてしまった…

Planescape: Torment part.5

恐らく大多数の人々のために補足しておくと、Nameless Oneは、過去の自分から自分自身に対して記憶を失ってもいいように日記をつけろと伝えられている。日記を無くしたら再び死ぬ羽目になるとも。そのためクエスト関係の話や気になることがあった場合、Nameless Oneはマメに日記を書く。そして日記の内容が更新されたとき、Journal Updatedというメッセージと共に、Nameless Oneが”Updated my journal.”と喋る。
ところで、このゲームでは会話が大部分をしめているのだが、会話はフルボイスではなく主要なキャラクターの中でも一部分にのみ音声があり、あとはクリック音と時々BGMが流れる程度である。そういったとにかく数多くの会話を読んでいる最中でも、Nameless Oneはマメに日記を更新して、度々”Updated my journal.”と喋るのだ。
プレイしているとこれが結構気になるというか、クセになってくるのだが、どうやら海外のファンも気になるらしい。これが良いんだよという人もいるが、五月蠅いという人もいたりして賛否両論であるが、Tormentといえばこれ、というネタになっているようである。

なお、TormentのJournal機能は同時期で同エンジンのBaldur’s Gateなどよりも遙かに便利。さらにInfinity Engine後期のBaldur’s Gate 2やIcewind Dale 2よりも使い勝手が良いと思う。
Questは概要が着手と完了に分けられていて、概要をクリックすると詳細が見ることが出来る。PC/NPCに関する説明もあるので、名前と人物が一致しない場合に見直すことも出来る。様々な情報を記録しているJournalの項目だけは、ひたすら羅列されているだけなので、遡って読みにくいけれど。

 

いつも通りだけれど、ネタバレはそこそこしているものの、核心的な部分は端折っているつもりです。

ちょっと道を逸れると集団に襲われるWeeping Catacombsの隙間を縫いつつ進んでいくと、Dead NationsでUndeadに捕らわれる。そして、擦った揉んだの末に釈放許可を貰う。試しに王様のところを覗いてみたら、あのBGMが流れるのだが、まさかね。
さらに下の層のDrowned Nationsを散策することになるが、戦闘の難易度は下がっていて(恐らく想定された通りに)大体は無理なく戦って進めることが出来る。敵を無視して必要アイテムだけを拾って死にながら…でもいいけれど。

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最奥は、どうやら以前にも来たことがある気がするらしい。即死級の罠をくらって何度か死なないと辿り着けない場所、すなわちNameless Oneしか行くことが出来ない場所か。
ところで、死んだNameless Oneは大抵別の場所(そのエリアの開始地点が多い)で蘇って復帰するのだが、この時どうやって場所を移動しているのか気になる。死んでもなお肉体だけで移動しているのならば、罠が発動してしまうだろうし、敵はそれを逃さないだろう。誰もいない場所でも移動しているので、followerか誰かが移動させている可能性も無い。
Sigilでは何らかの条件やアイテムがトリガーとなってportalが開くということがよくあるので、Nameless Oneが死ぬことが切欠となってportalが開いて移動させられているとも考えられる。そうすると、Sigil以外のOuter Plane等に行った場合にどうなるのかは不明であるが。この辺の仕組みもそのうち語られるのだろうか?
話が逸れたが、辿り着いた先ではやはり過去の自分が痕跡を残していたのだが、過去の自分がいかなることを行ってきたかが少しだけ明らかになる。中にはショッキングな記録も残っていたりして、Nameless Oneとしては疑心暗鬼になりそうである。個人的にはミスリードな気がするけれど。

Pharodの目的のアイテムも入手したので、帰って色々と聞き出す。
なぜ以前の自分が、死体を見つけてDustmenに売り渡すCollectorの元締め(?)のPharodを探せと残したのか、若干の手がかりが分かる感じだが、まだまだといったところか。なんだかんだで以前の自分が死んでいた場所を調べてみることに。さらにTieflingのAnnahも仲間に。
なんだかAnnahとPharodのやりとりが、Dragon Age: OriginsのMorriganが仲間になるときの、彼女とFlemethみたいな印象を受ける。Dead NationsでひたすらUndeadと話していた後に、この二人の掛け合いを見ていると、別のゲームなんじゃないかというくらいテンションが違うなあ。MorteとNameless Oneもしばしば面白いというか変な掛け合いをするけれど。

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Tormentでは同じ台詞でも、Vow, Truth, Bruff, Lieといった調子の使い分けが出来る場合がある。
当然、説得などの攻略するうえで重要な要素でもあるが、相手の反応が少し変わるだけで全く関係のない場合もある。全く関係のない場合でも律儀に誓うか、嘘も方便ということで適当に言い繕っておくかといった、中々考えさせられるシチュエーションも。関係がないといっても、アライメントには地味に影響してきそうだけれども(Nameless Oneのアライメントは不定で、会話や行動の結果でいつの間にか変わっていたりする)。特に誓いを破った場合とか。