Dreamfall Chapters part 1

Book One: Reborn
I’m a backer.

Dreamfall-Chapters-Storytime

良い雰囲気でなかなか綺麗。キャラクターの造形も悪くない感じ。
と思ったのだが、気合いが入っているのは(今のところ)Zoeだけで、他は相変わらず一昔前といった感じ。表情は多少なりつくようになったので、目パチと口パクだけで不気味だった前作よりずっとマシにはなったか。Mass Effectなんかもそうだったが、目が常に細かく動いてるのはリアリティを生む。
背景も場所によって結構ムラがある感じで、やたら重たい割に大したことがない場所がちらほら。
AAAタイトル並のクオリティを求めているわけではないので、まあ及第点か。

ストーリーは前作Dreamfall: The Longest Jouneyプレイヤー向けの内容だと思う。ムービーやゲーム内で過去の出来事についてのちょっとした説明はあるが、それだと分からんことが多すぎるだろう。
というかゲーム開始早々、The Longest Journeyファンにとってはショッキングなシーンが。The Longest Journeyのエピローグは無かったことにされるのか、それともこの後さらに展開があるのか。気になるところだ。

 

キャラクターは目が命。
昔、Dragon Age: Originsでも書いた記憶があるのだが、このゲームのキャラクターには目のハイライトがあるにはあるのだが、大部分のシーンでは上瞼に隠れてしまう。見た感じこのハイライトは、静的な環境マッピングだけで表現しているようなのだが、カメラに合わせて回転させて嘘をついてでも良い位置にハイライトが出るようにすればいいのにと思う。

偶々良い感じになっているシーン。

Dreamfall-Chapters-EyeHighlights1

気を抜くと、というか殆どのシーンでは以下のように残念な感じに…

Dreamfall-Chapters-EyeHighlights2

眼球自体は完全なボールではなく虹彩部がちゃんと窪んでいて、シェーディングも虹彩と角膜が分離しているように見えるやや凝った作りになっているだけに勿体ない。

Prison Architect

Construction and management simulation (CMS)

前から目をつけていたのだが、何時まで経っても完成しないのでとうとうセールで買ってしまった。

アルファだからと言ってしまえばそれまでだが、最初のチュートリアルは本当に最小限の操作方法と謎のフレーバーなだけで、全体的に不親切。自分で使い方を試行錯誤したり、調べたりする必要がある。
囚人の受け入れと停止する方法とか、programsやworkのアサイン方法とか、脱走の痕跡を見つけたらどうするべきなのかとか、複数の発電機の配線方法とか、監視カメラの配線方法とか、ちょっとこのゲームをやっただけでは分からない/分かり難いことは非常に多い。

一番重要なのは、Grants(助成金)を達成して資金を得ていくということだろう。でないと早々に資金繰りに困るはずだ。Grantsは一部を除いて、普通にやっていれば達成できるものなので、着実に達成していくことがこのゲームを理解していくことになっていると思う。
そして最初に読めと言われているCEOの手紙にもGrantの存在は書いていない。なんてこった。

この手のゲームは規模を大きくしつつも破綻無く大きな収益を得るというのが骨子なのだが、このゲームに限って言えば何回かプレイを重ねてセオリーを知り、安定化させてしまうと囚人を受け入れて従順に生活しているのをひたすら早送りしながら見ていくだけになりつまらなくなってしまう。ああでもないこうでもないと失敗して、時には大暴動に見舞われながら自転車操業的に経営している初回が一番面白いと思う。
慣れてしまうと仕方がないので、最初から危険人物のみをひたすら受け入れて、独房無しでどこまで収容できるのかなんてのを試してみたりもするも、やはり安定化してしまう。危険人物しかいないので小競り合いは茶飯事なのだが、暴動にまでは到らない。以下がその様子。

prison-architect

どうやら初期マップサイズをsmallから拡張していない状態だと400人弱が限度な気がする。
この施設を作ってShower roomもCommon roomもいらないということが分かったのだが(Yardが不要なことは早々に分かるのだが、景観的に配置してるだけ)、それよりもKitchenの消費電力だけで発電機を一つ使い潰している状態で、Holding Cellの大きさよりもそちらが頭打ちになってしまっている。これ以上収容しようとするとなると、KitchenとCanteenを拡張して、二つ以上の発電機をKitchenに割り当てるようにしないといけない。

Confidential Incidentとかいう密告者を仕立て上げて情報を得るとか、なかなか細かいメカニックも用意されているのだが、現状これをやる全く必要性が無い。安定しているので特に問題も起きないし、やりたければ全員を問答無用で取り調べればいいからだ。
もう一工夫あればより深みのあるゲームになると思う。

FEZ

正射影メカニックはinnovativeでいいのだが、ゲーム開始早々に「兎に角キューブアイテムを32 * 8個集めろ」という、このゲームはそれしかやることが無い宣言をされていきなり萎える。よくある「~~を何十個集めてこい」とかいう作業的な目的って大嫌い。
本当にキューブ集めていくだけかよ、と少し進めてみるが実際キューブを集めるだけ。最後までこんな調子なのか?とネットで調べてみたら、本当に最後までキューブを集めるだけらしい。
レベルクリア型にでもしてくれた方がまだマシだった。アイテム集めに終始するのならば、作業を作業と感じさせない手法を考えて欲しい。

BloodRayne: Betrayal

bloodrayne-title

BloodRayneといえば、かつてのPCゲーム界のヒロイン代表。多くの日本人が抱くステレオタイプな洋ゲー的な顔立ちの女性だと思っているのだが、今作ではアニメ調に、しかも日本人的に可愛い方向でデフォルメされている。が、全体的にチープだ。
2Dアクションでキャラクターをゴリゴリ動かさなくてはならないので、手間を減らすためにアニメ調にして情報量が少なくしているのだろう。が、やはり下手くそだ。
かの可愛らしいShantaeやらMighty Switch Force!を作っているWayForwardがdeveloperなのに何故。ドット絵の方が良かったんじゃないんですかね。クリア後にアンロックされるConcept Artを見ても、元の絵からしてうーん…しょっぱい同人レベルという感じ。
まあゲームプレイ中は縮小されているのでそんなに気にならないし、軽快にアニメーションするのだが。

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アクションゲームとしては、今のカジュアルな時代とは相反していてかなり人を選ぶ難易度だと思う。アクションが下手な人は楽しめないレベルの難易度だろうし、行き詰まって進めない箇所も多いと思う。腕に覚えのある人でも初回は大分死にながら進むことになるだろう。
Chapter制でクリア毎にプレイングの評価が行われるが、初見だとまず最低ランクのFになるだろう。私は最初のChapterがCなだけで他は全てFでした。

いわゆる一昔前の洋ゲー的に荒い作りも多く、妙なところで難易度が高く理不尽さを感じさせることがある。もはやB級アクションゲームの定番だが、ダウンした後の起き上がりに無敵時間が無いのでハメられたり、等身が低くて攻撃が空振りする敵(というかカエル、カエルが最強)がいたりする。

High Backflipという通常よりも高いジャンプをするテクニックがあるのだが、これがまた入力の判定が異様にシビアだ。Rayneが方向転換をして振り向いた瞬間にジャンプボタンという操作なのだが、振り向くアニメーションを見てからジャンプを押したのでは遅い。振り向きはじめの数フレームの間だけが成功するタイミングなので、その間にジャンプしなくてはならないのだが、レバーを進行方向とは反対方向に倒すのと同時にジャンプでは不可である。僅かに遅らせなくてはならないが、遅らせすぎてもダメ。おまけに左右交互に方向転換を連続して入力している最中にジャンプを押しても発動しないのである。
このシビアさは暴発に困ることはないものの嫌がらせレベルだ。ちくわブロックのみの足場をHigh Backflipの連発で登っていくシーンも用意されているのだが、ここは無意味に難しいと思う。

もちろん外国人の大好きなMetroidvaniaのような即死ゾーンが密集した地帯も中盤あたりから頻出するようになる。即死ゾーンだけならまだいいが、加えて強制スクロールとか、いやらしい軌道の雑魚が飛んできて邪魔をしてくる箇所まである。

あと、終盤からいつでも鳥の形態になれるようになって、主にダメージゾーンのイライラ棒をさせられるようになるのだが、鳥になるのは操作不能のイベントシーンのみで済ましてしまって良いと思う。というのも、鳥になれるようになった直後のChapterから、鳥フォーム強制解除+大ダメージの罠があるゾーンを結局Rayneをアクションさせて進む即死地帯が頻発するからだ。どう見ても鳥フォームを持て余している。

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一度全クリアできるくらい慣れてくると、(High Backflipを除いて)自在に動かせるようになっているので面白い。ドリル棺桶は格好いいし、BGMがシンフォニックメタルなのも良い。
だが、Chapterをやりこもうとすると、Retry Chapterのメニューが無いので、Chapter選択画面に戻ってやり直す必要がある。数は少ないもののイベントシーンもスキップ出来ない。やりこむには少々億劫だ。
獲得できるランク的にもdeveloperは一度クリアしてからやりこんで楽しいんで欲しいのだろうが、下らないところで大分損をしているゲームだろう。

Year Walk

スウェーデンの民間伝承を題材にしたアドベンチャー。

yearwalk

ここドラッグするのかよとか、ここ連打するのかよとか、アフォーダンス的に謎解きとは関係のないところでイマイチ分かり難い操作箇所が幾つかある。
シンプルな内容でパズルは大したことないが、メモが欲しいところだ。ホラーは唐突すぎてどうでもいい。

で、終わって、Encyclopedia以外はテキストも少ないし芸術性の強いなんだかよく分からん話だな。と、思いきや短いながらも2周目に真実が明かされる。あたかもノンフィクションであるかのように扱い、プレイヤーを没入させてくれる。そこからあそこまでの部分はノンフィクションだよ、と言われてもなんだか納得してしまいそうである。

1月1日にThe Roomよりもこれをやっておけばよかったなあ。