予約して発売直後にプレイしていたのだが、前作よりも上がった難易度はさることながら、無敵のAir Elementalに遭遇して萎えて長らく中断してしまった。
こいつはゲームデザイン的に最悪の敵だろう。ゲーム内のルールから逸脱しており理不尽さを強く感じさせる。
Air Elementalを倒すには、手段が極めて限られていてゲームプレイの幅を狭めてしまっている。唯一の特効スペルか、同様の効果を持ったアイテム(2個)を手に入れること。または、テレポートなどでめり込んで無理矢理倒してしまうのみである。
特効スペルのスクロールはシークレットな上に、それが唱えられるビルドでない可能性が十分にある。そもそもグループにCasterが居ないのならお手上げである。
アイテムの一つは謎を解いて有限の鍵を使って手に入れる、もう一つはこの糞が出現した後の終盤にこれまた厄介な謎を解き続けた後に手に入るものである。これらも特定のビルドによっては運用が困難である。
いずれの方法も困難な場合は、対峙しても徒労に終わるだけなのでゲームをクリアするまで逃げ続けるしかない。
で、プレイヤーが頑張って謎を解いて、最初の特効アイテムを手にいれたとしよう。そのアイテムには発動されるスペル名が書かれているだけであり、その有効性は不明である。そのスペルはどういった効果があるのかは、後のスクロールを獲得しておかなくてはプレイヤーは知り得ない。ちなみに、後で手に入る特効アイテムは、フレーバーテキストしか書かれていないのでそこから関係性を類推するしかない。
なんとかしてノーヒントのシークレットを解いて特効スペルのスクロールを手に入れたとしよう。そのスクロールには、Elementalとはかけ離れたスペル名と共にElementalにダメージを与える、とだけ書かれているのである。ところが、このゲームではボスクラスの敵を除いて、ゲーム中にモンスターの名前は表示されることがない。どの敵がElementalを指しているのか、プレイヤーは知りようがないのである。
途中でなんとなくFireやIceっぽい何かが出てきたりするが、それが実はIce Guardianという名前で、実はIce Elementalというのはボスとして後々出てくる、かどうかなんて知っているのはゲームデザイナーの頭の中だけである。もちろんこの情報は出鱈目であるが、その真偽はゲーム外で調べた人でないと判断がつかないだろう。
無敵の敵に遭遇して萎えて調べていた当時、検索しようにもモンスターの名前が分からないので、画像付きのモンスターの一覧ページを調べてから見覚えのある外観の敵を探して名前を知り、ようやく調べあてた記憶がある。
で、ゲーム外で調べて、この葉っぱが舞っている無敵の糞の名前がAir Elementalだと分かったとしよう。他のFireだとかIceだとか外観の敵も、形状は大分異なるが同種のElementalに属するということが分かった。
ところがAir以外の他のElementalは普通に物理攻撃が効き、スペルも同属性に耐性があるが反属性が弱点という特性を持っていて、ごく普通に倒せてしまうのである。Air Elementalだけが例外なのだが、そんなものゲームデザイナー以外納得がいくわけないだろう。
他のElementalと同様に物理攻撃が効き、Earth系のスペルに弱く、Air系のスペルに耐性があるというのが本来あるべき筋ではないだろうか。
本来この手のゲームは自力であれこれ考えて解くのが醍醐味であるのだが、Air Elementalの件以来Grimrock 2に限っては、ある程度考えて詰まったらさっさとゲーム外で調べてしまった方が良いと思った。