どうみてもPrototypeです。
周知の通り、4は3のDLCとして販売する予定だったものを、規模を大きくして4としたので、基本的なデザインは3と変わりない。超人的なパワーとそれを説明づけるための適当なストーリーが付与された程度だ。
要するに、仮想世界だからこういうことが出来るわけなのだが、当初の大統領となった設定は何一つ生かせていない。
サイバースペースな表現に力を割いたのか、スーパーパワーの所為かは分からないが、昼夜の概念が無くなって陰鬱な夜間のみになってしまった。サイバースペース的な揺らぎやスクリーンエフェクトが随時入る所為で、ねむたいというかすっきりしないビジュアルである。
ユーザーが望んでいたか望んでいなかったかは別として、スーパーパワーを得たことで滅茶苦茶な限りを尽くせるのは良いのだが、既存のゲームデザインとの不整合性が目立つ。
車両の存在意義が無くなって、それと共に車載ラジオも意味が無くなり、車載ではなくタダのミュージックプレイヤーと化している。スーパーパワーで暴れられるとミッションが破綻してしまうため、多くのミッションは適当な理由を付けてスーパーパワーが切られてしまう。意味ないじゃんそれ。
THQのごたごたで政治的な事情があったにせよ、やっぱりDLCで販売した方が良かったのでは無かろうか。青い空のSteelportでドライブをしていた日々が恋しい。