暑い。長い。
- ここに掲載されている内容は古いです。
Arcanum JP Wiki にてまとめ直したり、整備し直したりしています。
- 公式のパッチを適用する。
今時流通しているバージョンは公式パッチで最新になっていると思うので、そんなに気にする必要はないと思うが。
Official Patches -> Patch 1.0.7.4 (English)
http://terra-arcanum.com/downloads/ - Unofficial Arcanum Patch v081229を適用する。
現在の最新版であるv091225でも問題は無いと思うが、後述の簡体字対応はv081229までの動作確認がされているっぽいので。
Unofficial Patch -> Unofficial Arcanum Patch v081229 [updated on Dec 29, 2008]http://terra-arcanum.com/downloads/v091225はこちらから
http://rpgcodex.net/phpBB/viewtopic.php?t=39612 - High Quality TownmapsやHigh Quality Musicはお好みで。個人的には推奨。
- 簡体字対応ファイルをダウンロードして、解凍する。
BN13[文字コード次第だが多分簡体字]1.0.rar
http://code.google.com/p/arcanumchs/downloads/list解凍すると実行ファイルがあるが、単純にrar解凍なので実行するか自前でやる。
重要なのは、ここでArcanumをインストールしたディレクトリを指定しないこと。
間違ってインストール先に入れてしまった場合は、Arcanumが簡体字対応されてしまうはずなので、その場合はArcanum9.datとmodules/Arcanum.PATCH9を削除する。modules/Arcanum.PATCH9はHigh Quality Townmapsと同名なので、これをインストールしていた場合は再度入れ直す必要がある。 - 必要なファイルをコピーする。
4項で解凍したファイルの内
Arcanum_CN_Font.exe
arcanum_font.dll
arcanum_font.ini
をArcanumのインストールしたディレクトリにコピーする。 - arcanum_font.iniをテキストエディタで開いて編集する。
name=[フォント名]という行が3カ所ほどあるので、これを
name=MS UI Gothic
または
name=MS Gothic
または
name=Tohama
のどれかに書き換えるのが無難なのかあ。
このファイルの文字コードは簡体字になっているので、英語名でフォント名を指定するのが無難だと思う。
これでArcanum_CN_Font.exeから実行することで、”一応”Shift-JISの表示が可能になる。
Arcanum_CN_Font.exeをArcanum.exeとリネームすることで、High Resolution Patchの適用も可能らしいが未確認。バックアップを取るなりして試してみて下さい。多分UOPv081229以前の実行ファイルがベースになっているので、それ以降のUnofficial Patchでのバイナリ改変による修正の恩恵(あれば)は受けられません。
- modules/Arcanum/以下に翻訳したデータファイルを入れる。
主なテキストデータの所在は
modules/Arcanum/dlg
modules/Arcanum/mes
今のところはUnDatを使って各自で用意して… - ダメ文字の存在。
ここで問題になるのが通称”ダメ文字”。
“}”または”@”を文字コードに含むマルチバイト文字は、終端や変数のトークンとして誤認識されてしまい、誤動作を引き起こす。この問題をどう回避するかが課題となるわけだが、ここでは外字を使用することで一応の回避をすることが出来た。
一応、同種の問題を抱えるFalloutも、同様の手段でダメ文字を回避することが可能であると思われる。 - 外字をリンクする。
自家製ダメ文字回避パック
http://hotstudio.net/serika/file/JPAvoidPack100619.7z外字リンカー
http://musashi.or.tv/eudclinker.htm上記2つからファイルをダウンロードし、解凍する。
外字リンカーを起動し、左下の”リンクファイルの指定”→”IPAGothicArcanum.tte”を選択する。
任意のフォントに対してリンクする場合は、arcanum_font.iniで記述したフォントを指定する。
これを行うと以前まで使っていた外字がある場合は、リンクを解除するまで使えなくなるので注意。
アンインストールやリンクを解除したい場合は、”リンクファイルの指定”ボタンの右にある”リンクの解除”ボタンを押す。
正しくリンクが行われたかを確認するには、IMEならば適当なテキストエディタなどから”がいじ”と入力してF5、ATOKならば仮名入力の状態でタスクトレイのアイコンから文字パレットを選択する。
または以下のページでも確認できる。
http://www.eastvalley.or.jp/cpeudc/gcode.html余談:IPAGothicArcanum.tteはIPAゴシックを元に作成したため、本当はarcanum_font.iniで指定するフォントはIPAGothicがいいのだが、Middle,Smallあたりはアルファベットが潰れてしまい非常に読みにくい。IPAGothicを指定したい場合はLargeのみを推奨。
- 翻訳データをreplacerにかける。
9項のダメ文字回避パックに含まれているArcanum Damemoji Replacerを通して、ダメ文字を回避したデータファイルを作成する。
これはダメ文字を検出して、外字領域の文字コードに置き換えるreplacerで、出力されたファイルを7項に従って配置する。
ビットマップフォントが含まれないので、一般的なフォントサイズでの見栄えはよろしくないが、ゲーム上では問題ないレベルかな。 - メモと課題。
ヒューマンエラーを最小限にする翻訳環境をどうするか。
直接テキストエディタで開いての編集は、編集してはいけない箇所も編集できてしまうためいかんともしがたい。
また、編集は必ずreplacerを通す前のファイルのみに対して行う。replacerで変換されたデータは配置のみに使用する。要するにデータの流れを一方通行にする。このためreplacerは基本的にoutput下のファイルでない限り、ファイルを上書きしないようにしている。
これは、外字が含まれた環境依存のデータなので扱いが不便になるため。一番高機能で優れていると思っているdlgエディタのdlgedit2は、マルチバイト文字の入出力は考慮されていない。このため文字化け(これはリソースを弄ると直せるが)に加えて、マルチバイト文字を含むdlgファイルを編集すると変なデータが混入されてしまうため使い物にならなかった。
閲覧するだけなら問題は無いが、マルチバイト文字が含まれるdlgファイルを開いた時点で変なデータが混入されて破壊されるので、これをうっかり保存しただけでアウト。
専用のエディタを自作するしかないのかなあ。
ちなみにdlgファイルで頻出する変数はdlgedit2に含まれているENGLISH.LNGが詳しい。mesファイルの編集はmeseditで問題ないかな。
集団翻訳になった場合をどうするか。有志がいるとも思えないが…いても片手で数えられる程度。
web上で直接編集する場合は、編集して良い箇所のみを抜き出してページ化する必要があるため、色々と変換スクリプトを用意しないと駄目かなあ。web上で対象ファイルをダウンロードして、編集してアップロードする方法だとマージが問題だ。マージが必要になるほどの頻度は無いと思うが。
SVNが個人的には良いと思うのだが、これを万人に勧めるには敷居が高い。
この辺はそういう運用をしたことがないので勝手がよく分からん。