The Longest Journey


GOG版(マニュアルの挿絵を見る限りオリジナルも)はフォントにアンチエイリアスのかかっていないスクリプトフォントが用いられているため、英語になじみの薄い日本人には大変読みにくいのである。

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先日のSteam Summer Camp Saleで安かったので、Dreamfallついでに買ってみたのだが、こちらはサンセリフのフォントなのでなんとかなりそうではある。

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双方のインストールディレクトリを覗いてみたところ、GOG版にはfontsディレクトリがあり、Steam版にはそれがない。fontsディレクトリの中は生のTTFがいくつか入っているのだが、このfontsディレクトリをリネームなり削除すると、Steam版と同様にシステムフォントが用いられるようだ。含まれているフォントとSteamとの契約の都合か、ライセンス違反(じゃあGOG版はということになるが…)でもあったのだろうか。
GOG版ではそこそこの数の書体が使い分けられているので、状況に応じた雰囲気の良さが損なわれるのが惜しいが、やむを得ず。

そんなことよりも、このゲームの何が魅力かというと、SFとFantasyの入り乱れるスケールのでかさというのもあるんだろうけれども、主人公のAprilがひたすら喋りまくることではないだろうか。なかなか可愛らしい台詞とVoice Actで、どんな反応をするのか気になる。
Mystのように、ひたすら孤独で寂しい雰囲気を味わうアドベンチャーとは対照的だと思う。
オブジェクトに対する描写がAprilの視点で語られるし、登場するキャラクターとはゲームの進行にあまり関係のない雑談も行うことが出来たりして、人物や世界がどういったものかを感じ取ることができる。それによってちょっとした分岐なんかもあったりする。
マニュアルの最初の方のページを読んでおくと、どんな感じのゲームかということと、このディベロッパはアドベンチャーゲームが好きなんだなあというのが分かると思う。

 

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解けた後に「こんなん分かるかい!」とつっこみをいれる。解けてるんだけれども。このアイテムの組み合わせが許されるのなら、もうなんでもありじゃないか的な。アドベンチャーゲームは不慣れなので、この先難易度が上がってきてどん詰まりにならないかどうかが心配。

あと、時代が2209年とかいう今から約200年後の割には、建築物や服装、文明・文化が殆ど変化していないように思われるのが気になる。今我々が生きている世界から200年後という設定ではなさそうなのは承知の上ではあるが、精々郊外から眺める都市の高層ビル群や空飛ぶ自動車に若干の近未来を感じるくらい?

でも、全くの異世界に辿り着いて、現地の住人がさも当然のように英語で喋り出さないのは、雰囲気を大切にしていて良いね。

ストーリーとパズルが大きなウェイトを占めるので、多分色々と書けなさそうではある。

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