Arcanum Guide – New Game

ふと、再燃してきたので技術屋志望でやってます。

Tarant以降が本編というか、一気に行動範囲が広がり膨大になり、1周しかしていないような私の手に余るので、Tarantに至るまでのガイドを目指してみましょう。
Tarantまでは、行動範囲も制限されていて、その中でArcanumとはどういうゲームなのかをかいつまんでくれているので(いわゆるチュートリアルに相当)、そこまでできれば後は応用です。

 

全体を通して大事なこと。

  • 小まめにセーブをする
    当たり前なことですが、初対面の人に話しかける前に毎回セーブしておくくらいの勢いで、こまめにセーブしておいた方がよいです。うっかり相手の機嫌を損ねるだけならまだいいですが、喧嘩になって殺し合いというのも起こります。不本意な話し合いになったらやり直せるようにしておいた方が進めやすいでしょう。ある程度さかのぼれるように複数のセーブを作っておくと尚よいです。
  • 分からないことがあったらマニュアルを読む
    ゲーム内でもマウスオーバーによってある程度は解説がありますが、そうでないものも沢山あります。分厚いマニュアルには大抵のことは書いてあるので、必要な箇所だけを探して読んでみましょう。大丈夫、ゲーム内の英語よりも簡単です。
  • 会話をする
    人に話を聞き、時には人を説得しましょう。Planescape: Tormentほどではありませんが、言葉は剣よりも強いことが多いです。
  • メモをとる
    大切な情報を得たら紙にでもテキストファイルにでもメモしておくとよいです。ゲーム内のLogbookにはRumors&NotesやQuestsの状況が記録されていきますが、Rumors&Notesは更新頻度が高く何処に必要な情報が書かれていたか見失いがちです。Questsは達成条件が記録されているだけで、それに至るまでの過程は自分で探さなければなりません。大抵のクエストはQuestgiverがどうすればよいか教えてくれますが。

 

Arcanum-Options.jpg

まずNew Game開始前にOptionsで、Default Combat-ModeをTrun Basedに設定しておくとよいです。

  • Trun Based
    Falloutでお馴染みのAction Point Trun Basedによる戦闘。
  • Fast Trun Based
    基本的にTrun Basedと同じだが、アニメーションが省略されている。
  • Real Time
    Diabloを意識したような、Action Pointとは関係なく相手と自分が同時に動く戦闘。

Real Timeは軽快ですが、あまりに軽快すぎるため、何が起こっているのかよく分からないうちに、PCやFollowerがやられていたりします。また、動いている敵をカーソルで指定するのが大変なため、Spellなどは使いにくいです。
しかしながら、雑魚敵をさっさと倒したり逃げながらFollowerに攻撃させたりと、Trun BasedだとAction Pointの制約によってやりにくいことも出来たりするので、慣れと状況次第ではTrun Basedよりも便利です。

これらの設定はゲーム中いつでも変更でき、Combat-Modeは戦闘中にSpaceキーを押すことでTurn BasedとReal Timeの切り替えができるため、状況によって切り替えるとよいでしょう。

 

New Gameではまず作成済みのキャラクターを選ぶか、新規でキャラクターを作成します。
Pick Charactorでは背景まで長々と考えられている作成済みのキャラクターが沢山用意されていますが、折角のRole-Playing GameなのでNew Charactorで始めましょう。

Arcanum-NewGame.jpg

性別(Gender)は好きな方でいいです。種族によっては男性しかない場合もあります。また、性別によってできるクエストや起こるイベントが異なったりします。

種族(Race)はなんでもいいですが、HumanかHalf-Elfが無難です。魔法を使うElfや、技術屋のDwarf、Halflingの盗賊、商売人のGnomeなどもいいですが、Human以外はElfとDwarfが対立していたり、Half-OrcやHalf-Ogreは特定種族に露骨に嫌われていたりと、種族間での好感度に偏りがあるため、会話がスムーズにいかないこともあります。
完全脳筋で会話なんざ知ったことかというのならば断然Half-Ogreですが、会話が必須のサイドクエストも多いですし、知能次第ではまともに喋ることもままならなくなったりするので、難易度は上がると思います。

関連資料:The Race of Arcanum – Arcanum JP Wiki (ManualやOfficial websiteにある種族に関する調査の訳出)

背景(Background)は何もないよりかは選んだ方が良いのですが、どういう方向にキャラクターを育てたいかここまでに決め、それに合った背景にすると良いでしょう。
Arcanumにおいては、社交的な魔法使いが圧倒的に楽で、技術屋が不遇とよく言われていて、私がプレイした印象でも実際そうなのですが、これは会話による交渉はプレイヤーにしかできないことと、戦闘はFollowerにも出来るため(場合によってはプレイヤーよりも強い)です。交渉や説得にはStatsのIntelligence、Beauty、Charismaと、SkillのPersuasionが重要視されます。このうちCharismaやPersuasionではFollowerの上限人数を増やすことが出来ます。
魔法使いにするのは、手に入れられるマジックアイテムを有効に使えることと、ゲーム進行に役立つ魔法が多いためです。
この社交的な魔法使いの場合だと、Charisma、Willpowerあたりが上昇する背景を選択すると無駄がありません。Intelligenceは魔法使いには必要ないため必要最小限になるでしょう。

魔法も技術を両立させることも一応可能ですが、大変な割に恐らく相当に弱いので、どちらかに特化させていくか、どちらもあまり使わずに戦闘オンリーまたは盗賊技能などを中心とした中立にする育成方針が望ましいです。

 

Arcanum-Sheet.jpg

次にキャラクターのポイント割り振りです。
最初は5ポイントありますが、以降はレベルアップ毎に1ポイント、レベルが5の倍数になった時は2ポイント得られます。このポイント数に対して、ポイントを割り振れる項目は山ほどあるため、慎重に割り振った方が良いです。一旦割り振っても閉じるまでは元に戻せます。ポイントは貯めておくことができ、New Game時も例外ではないので、よく分からなければ、とりあえず後回しにしてゲームを開始してもいいでしょう。
また、Skills(盾と鍵のアイコン)にはこの時点ではポイントを割り振るだけですが、ある程度ポイントを割り振っていると特定のNPCからそのSkillの訓練を受けることができ、ランク(Apprentice→Expart→Master)に応じた特典を得ることが出来ます。

ゲーム開始時からすぐにあると便利

  • Haggle
    次の初期装備購入時から有効。Expartを目指すと売買に困らない。
  • Persuasion
    Follower上限人数が増えるExpartまで。出来ればMasterを目指したい。

しばらくしたら欲しい

  • Pick Pocket
    NPCがいいものを持っていたら。またはクエストで解決方法の一つとして役立つ場合がある。また、懐を覗くだけならばこのSkillが無くてもでき、犯罪にならない。

Ranged weaponを扱いたい場合、矢や弾薬の確保の問題もあるので、BowやFirearmなどのSkillはすぐには必要ありません。
技術系も材料が無いため、この時点で取っても無駄です。薬草だけは最初からちらほら手に入るので、薬を作りたいのならば、Herbologyはありかもしれない。
また、RpairやHeal、Necromantic Whiteなどは取得しても、店員やFollowerが得意だったりするため、大抵のプレイスタイルでは役に立たないかもしれません。

右端のメーターは、どれくらい魔法(Magickal)か技術(Technologial)に偏っているかを示すメーター(Magick Tech Meter)です。Spell Colleges(Magickアイコン)を取得すると魔法方向に寄り、Technologial DisciplinesやTechnologial Skill(ギアアイコン)を取得すると技術方向にに寄っていきます。
魔法寄りになるほど、Spellの効果や、Magick Itemを装備や使用した場合の効果が高くなります。しかしながら、技術系アイテムがまともに扱えなくなっていきます。
技術寄りになると、技術系アイテムの効果が上がるというわけではありませんが、Magick Itemの効果が弱くなり、敵と味方のSpellを両方とも弾いてしまうようになります。

このため、Magick Techを両方取得していくというのは難しく、両立したとしても技術系アイテムはかろうじて使えるが、SpellやMagick Itemの効果は大したことがないという、あまり意味のない状態になってしまいます。

関連資料:Manual Chapter 1: Introduction – Arcanum JP Wiki (Manualより訳出、Magick とTechnologialが相容れないことを示す実験)

 

Arcanum-Buy.jpg

最後に旅立つ前にアイテムを購入します。
丸腰なので、好きな武器を一つ買っておいた方がいいでしょう。しかしながら、序盤は矢や弾薬の確保に苦労するため、弓や銃はまだ買わない方がいいでしょう。
魔法使いならば序盤はFatigueが不足しがちなので、Fatigueが回復するポーションを幾つか買ってもいいでしょう。
女性の場合はElegant Dressは必ず買っておきましょう。+20 Reactionは大きいというか、最後まで使えます。

Arcanumでなんでも字幕

2chの 有志によって日本語化されたゲーム 3 にて「なんでも字幕」というツールが公開されている。これは字幕ファイルの定義に基づいて、Binkのムービーに字幕を重ねて描画することができるツールだ。
利点はリアルタイムで割り込んで描画してくれるので、ムービーファイルを差し替えなくともゲーム中のムービーシーンに対して字幕を出せるということだろう。
これを使ってArcanumのムービーシーンに字幕をつけてみる。

subtitle.jpg

Arcanumで検証していて一部不具合があったのだが、すぐに修正して頂けたので問題無く使用できるようになっている。ほかには文字色に白を指定していいても赤が足りずに青みがかった色になるという点があるが、他のゲームではそうならないようなのでArcanumのムービー固有の現象だろうか。
全く関係無いが、該当スレッドの21,25,27は趣向が似ているような気がするが私ではない。そのレスを見て調べ始めたんだけれども。

 

使い方と字幕の作成方法

  1. なんでも字幕 v0.05 (またはそれ以降のバージョン)をダウンロードする。
  2. 解凍して、中にあるanysub.dllとanysub.iniをArcanumをインストールしたディレクトリにコピー。
    dinput8.dllをdinput.dllにリネームして同じくインストールディレクトリへコピー。(古いゲームなので)
  3. コピーしたanysub.iniをお好みで編集しておく。解像度が低いゲームなのでデフォルトよりも目一杯フォントサイズを小さくしておいた方が良い。
  4. modules\Arcanum\moviesにムービーがあるので、この場所に字幕を付けたいbikムービーと同じ名前の字幕ファイル(.srt)を空でも何でもいいので作成する。
    例:00069.bikに対して00069.srt
  5. 字幕ファイルのフォーマットに従って字幕を追加しまくる。
    のだが、手書きだと表示時間を指定するのはかなり面倒だし、最終文字の後に改行が二つ必要という罠があるためテキストエディタでやるのは大変だ。

そこで、RAD Video ToolsとSubtitle Workshopを使って字幕ファイルを編集できるようにする。RAD Video Toolsは元のbikムービーファイルの作成に使われているもので、Subtitle Workshopは汎用的な字幕作成ツールだと思う。

  1. RAD Video Toolsをインストール。
  2. 対象のbikムービーを選択し、Convert a fileからOutput typeでAVI fileを選んでコンバートする。圧縮するコーデックは普通のメディアプレイヤーで再生できれば何でも良い。無圧縮でも良いが、ファイルサイズが2GBを超えると再生できないので注意する。(A0021.bikは2GBを超える)
  3. コンバートしたAVIファイルは字幕ファイルと同じ場所に配置しておく。
  4. Subtitle Workshop v2.51をインストール。
  5. 「Setting→Language」から日本語を選択。
  6. 「Setting→Setting→General Charsets」からOriginal charsetとTranslation charsetをどちらもShiftjisにする。行わないと日本語の文字化けが発生する。
  7. 作成しておいた空の字幕ファイルを開くと、同名ムービーファイルを再生しながら字幕の編集可能になる。
    3を端折って字幕ファイルと同じ場所にムービーが無い場合はムービーを再生しながら編集が出来ない。この場合は「映像→ファイルを開く」から対応する別途ムービーを指定してやる。
    字幕ファイルは新規で作成してもよいが、フォーマットはSubRip(*.srt)で保存するようにする。
  8. 効率の良い編集方法は使いこなしていないので詳しく書けないが、中央のボタンを駆使して字幕を挿入/編集する。
    大体の空の字幕を作ってそこにユニークな文字列を入れておいて、プレビューしながら色々調整ってのが良いんですかね。

subtitleworkshop.jpg

追記:上の画像ではユニークな文字列として数字を割り振っているが、これはインデックスと誤認して正しくロード出来なくなるので(フォーマットの欠陥だと思うのだが)、適当にアルファベットなどの半角数字以外も付与しておいた方が良い。

 

さて、ここまでやっておいて大きな問題がある。私に英語を聞き取る能力は殆ど無いということだ。読み取り能力すら大分怪しい。このintroductionムービーすら満足に聞き取りきれない。さらに、Arcanumのfinal speechムービー(要するにラスボスの語り)はボイスにエフェクトがかかっているので、何を言っているのか相当に聞き取りにくいし、果たしてここまでゲームを進めた人は何人いるのやら。
それから、私は映画を見ている暇があったらゲームをというスタンスなので、字幕に関するセオリーは必要最低限しか知らず、かなり疎い。
というわけで、こればかりは他力本願寺せざるをえない。そのうちwikiにも編集方法をまとめて、字幕ファイルを共同編集できるようにします。

Binkのムービーならば大抵は機能するはずなので、字幕が無くて不便だったあのゲームのあのムービーに字幕をつけてみてはいかがでしょうか。

ArcanumJPMod 101225 release

偶にはこちらでも告知。
ArcanumJPMod 101225版をリリースしました。

Arcanum JP Wiki

Virgil君が序盤の大事な局面で少しだけ喋るようになったかも。
いつも能力値の変動の部分だけを読みがちな(私だけ?)Backgroundなんかも。まず使わないであろうPick Charactorですが、そのBackgroundもFlavor Text的に大事だと思うので訳してみました。

自分しか使わないArcanumJPEditorもガッツリ更新したので、興味ある方はよろしく。

Fallout, Arcanum and More with Tim Cain

このところNew Vegasの影響でFalloutをやり直してクリアしたりしているのだが、こんなインタビューがちょっと前にあったのね…

全部で30分近く喋りたおしていて、全てを聞き取れなくてもどれも興味深い内容ではあるのだが、Fallout 3に対する意見が聞けるのは中々貴重な気がする。良いゲームだけれども…と言う感じで。

あと、Arcanumが19世紀のヴィクトリア朝がモチーフになっているのが再確認できて一安心。もしエドワード朝とかだったらずっと勘違いしていたことになるところだった。

ArcanumJPMod initial release

色々とドキュメントが追いついていないのですが、ArcanumJPModを出したよ。自己責任で。

Arcanum JP Wiki

訳しまくった気がするのだが、まだまだ氷山の一角中の一角。大体システムメッセージ周りの目に付く箇所全般が訳されているかもしれない。訳されていないかもしれない。
訳が間違えているだとか、全然訳されてねえだとかありましたら、翻訳に参加してやって下さい。